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Google ドライブと Google Cloud Storage (GCS)を徹底比較!それぞれの違いや自社に最適なサービスの選び方まで一挙に紹介
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昨今、ストレージサービスは一般的なものとして普及しており、多くの企業が社外ストレージにデータを保存しています。しかし、市場には様々なストレージサービスが存在するため、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
以前、別の記事で「法人向けオンラインストレージサービス」の比較を行い、その際に Google ドライブがオススメであることをご説明しました。そこで本記事では、 Google ドライブ同様に Google が提供している Google Cloud Storage に注目し、両サービスの比較をわかりやすくご紹介します。
法人向けオンラインストレージサービスの比較に関しては以下の記事が参考になります。
4つの法人向けオンラインストレージサービスを比較!選ぶポイントも解説
目次
Google ドライブとは?
Google ドライブとは、 Google 社が提供するクラウド100%のオンラインストレージサービスです。ファイル形式を問わず、どのようなファイルでもオンライン上に保存することが可能です。プレビュー機能には一部制限があるものの、イラストレーターやフォトショップを含めた、ほとんどのファイル形式に対応しています。
また、 Google ドライブには Microsoft の Word 、 Excel 、 PowerPoint と互換性があるファイル作成機能が搭載されています。そのため、 Office ファイルを Google ドライブ上で編集したり、 Google ドライブで作成したドキュメントを Office 形式のファイルに出力したりすることも可能です。
さらに、 Google ドライブは別の Google サービスとシームレスに連携できる点も大きな魅力だと言えます。例えば、 Google ドライブに保管されているファイルの権限を他人のアカウントに付与すると、相手の Gmail 宛に通知が届きます。
Google ドライブは大きく分けて 2 種類が存在し、無料版 Gmail に搭載されている Google ドライブと有料サービスである Google Workspace (旧 G Suite )に搭載されている Google ドライブがあります。
セキュリティ面やサポートなどを考慮すれば、 Google ドライブを利用する場合は Google Workspace (旧 G Suite )がオススメの選択肢だと言えるでしょう。ただし、 Google Workspace (旧 G Suite )のプランは多岐にわたり、それぞれ価格や特徴が異なるため、プランごとの違いを正しく理解して、自社に最適なものを選択することが大切です。
Google Workspace (旧 G Suite )については、記事の後半で詳しくご紹介します。
Google ドライブに関心のある方は以下の記事がオススメです。
Googleサービス「Google Workspace(旧G Suite)」の機能Googleドライブとは?便利な活用法6選!
Google Cloud Storage (GCS)とは?
Google Cloud Storage (以下 GCS と記載)とは、 Google が提供するオブジェクトストレージサービスであり、オブジェクトストレージとは「オブジェクト」という単位でデータを管理するストレージシステムです。
オブジェクトはデータおよびメタデータから構成されており、オブジェクトを格納するための場所は「バケット」や「コンテナ」と呼ばれています。オブジェクトに関してはサイズや数に制限がないため、大容量データを保存する際に最適なサービスとなっています。
GCS は画像やテキスト、動画など、様々な形式のファイルに対応しており、アプリケーションのニーズに応じて、何度でもデータを追加したり取り出したりできます。保存されているオブジェクトには、 ID やメタデータ、属性、そして実際のデータが含まれており、これらによって GCS は Web サービスの提供からデータ分析まで、様々なシーンで役立ちます。
また、 GCS の大きな特徴として高いセキュリティレベルが挙げられます。 GCS では、保存時・転送時にすべてのデータが自動的に暗号化されるため、手間なく安全に自社のデータを管理することができます。このように、 GCS はとても利便性の高いオブジェクトストレージだと言えるでしょう。
Google ドライブと GCS を徹底比較
Google ドライブと GCS はストレージサービスである点は共通していますが、それぞれ強みや特徴は異なります。どのような違いがあるのか、具体的に見ていきましょう。
以下、 Google ドライブと GCS の代表的な違いを表にまとめます。
Google ドライブ | GCS | |
---|---|---|
容量 | 制限あり | 制限なし |
料金 | 定額 | 従量課金 |
利用制限 | 制限あり | 制限なし |
独自 URL | × | ○ |
キャッシュ制御 | × | ○ |
アクセス制御 | ○ | ○ |
Web ホスティング | ○ | ○ |
このように、 Google ドライブと GCS には様々な違いがあります。ここからは、それぞれの違いと機能について詳しくご説明します。
容量
以下、 Google Workspace (旧 G Suite )のプランごとの容量を表にまとめます。
プラン | Google ドライブの容量 |
---|---|
Google Workspace Business Starter | 30 GB |
Google Workspace Business Standard | 2 TB |
Google Workspace Business Plus | 5 TB |
Google Workspace Enterprise Essentials | 1 TB |
Google Workspace Enterprise Standard | 5 TB |
Google Workspace Enterprise Plus | 5 TB |
このように、 Google ドライブは契約している Google Workspace (旧 G Suite )のプランごとに容量が決められています。その一方で、 GCS は容量制限がないため、際限なくファイルを保存することができます。
料金
以下、 Google Workspace (旧 G Suite )のプランごとの料金を表にまとめます。
プラン | 料金/ID(税抜) |
---|---|
Google Workspace Business Starter | 680円 |
Google Workspace Business Standard | 1,360円 |
Google Workspace Business Plus | 2,040円 |
Google Workspace Enterprise Essentials | 非公開 |
Google Workspace Enterprise Standard | 非公開 |
Google Workspace Enterprise Plus | 非公開 |
このように、 Google ドライブは契約している Google Workspace (旧 G Suite )のプランごとに料金が決められています。
その一方で、 GCS は従量課金制を採用しており、使った分だけ料金が発生します。以下、東京( asia - northeast 1 )におけるシングルリージョンの GCS ストレージ料金を表にまとめます。
ストレージクラス | 料金( GB 単位/月) |
---|---|
Standard Storage | 0.023 米ドル |
Nearline Storage | 0.016 米ドル |
Coldline Storage | 0.006 米ドル |
Archive Storage | 0.0025 米ドル |
利用制限
Google ドライブでは、ファイルのアップロードとダウンロードに利用制限が設けられています。ファイルアップロードの制限は「 750 GB /ユーザー/日」となっており、ファイルダウンロードの制限詳細は公開されていません。その一方で、 GCS は利用制限が設けられていないため、好きなだけファイルのアップロード・ダウンロードを行うことが可能です。
機能
Google ドライブでは「独自 URL 」と「キャッシュ制御」が搭載されていませんが、 GCS ではこれらの機能が備わっています。なお、「アクセス制御」や「 Web ホスティング」に関しては両サービスとも実装されています。
Google ドライブと GCS はどちらを選べば良いの?
ここまで、 Google ドライブと GCS の違いを様々な観点からご紹介しました。それでは、どのような観点でサービスを選べば良いのでしょうか?
Google ドライブがオススメなケース
保存するデータ量が小規模な場合や、ファイルを社内展開することが多い場合には Google ドライブがオススメです。
Google ドライブは無料または毎月決められた料金で一定量のファイルを保存できるため、データ量が少ない場合には有効な選択肢だと言えます。また、組織外のユーザーにファイル共有をする際はアラートが出るので、どちらかと言えば社内利用に向いています。
そして、保存したファイルを組織で活用するのであれば、無料版 Gmail よりも Google Workspace (旧 G Suite )を選択すべきでしょう。 Google Workspace (旧 G Suite )の Google ドライブはファイルに対して細かい権限設定を行うことができ、共有ドライブを使えば Google ドライブをファイルサーバーのようにチーム単位で管理できます。
加えて、 Google Workspace (旧 G Suite )はグループウェアであるため、
- メール( Gmail )
- スケジュール管理( Google カレンダー)
- ビジネスチャット( Google チャット)
- ビデオ会議( Google Meet )
など、 Google ドライブ以外にも多彩な機能が搭載されています。これらを活用することで、様々なシーンにおける業務効率化や生産性向上を実現できます。
ただし、 Google Workspace (旧 G Suite )には数多くのプランが存在し、プランごとに料金や機能、 Google ドライブの容量が異なります。そのため、それぞれの違いを理解して、自社に最適なプランを選択することが重要になります。
Google Workspace (旧 G Suite )に関心のある方は以下の記事がオススメです。
Google Workspace (旧 G Suite )とは?基本機能や提供プラン、メリット、できることまで徹底解説!
Google Workspace (旧 G Suite )のプランの選び方は以下の記事が参考になります。
Google Workspace はどのプランを選べば良いの?具体的なおすすめプランの選び方をご紹介!
共有ドライブに関心のある方は以下の記事がオススメです。
Google Workspace (旧 G Suite )の共有ドライブとは? Google ドライブとの違いやメリット、使い方まで徹底解説!
GCS がオススメなケース
容量や利用制限を気にすることなくストレージを利用したい場合は GCS がオススメです。自社の状況に合わせて、ファイルを好きなだけストレージにアップロードしたりダウンロードしたりできます。
GCS のオブジェクトは最大5 TB まで設定することができ、オブジェクトの上書き頻度は「1秒に1回まで」となっています。なお、読み取り頻度に制限はなく、この点も安心して利用できるポイントです。
また、 GCS の API やレイテンシなどはストレージクラス間で統一されているため、簡単に開発統合を行うことができ、複雑なコードから解放されます。さらに、 GCS は 99.999999999% の耐久性を維持するように設計されていおり、データの冗長保存や自動チェックサムにより安全性が保たれています。
Google ドライブは Google Workspace (旧 G Suite )の一機能として提供されているサービスでしたが、 GCS は Google Cloud (GCP)に内包されており、利用するためには Google Cloud (GCP)の契約が必要になります。
Google Cloud (GCP)には GCS 以外にも、
- Dataplex (データ管理の自動化)
- BigQuery (ビッグデータの解析)
- Cloud Run (コンテナの実行環境)
- Cloud Armor (サイバー攻撃の防御)
など、データ活用を促進するための様々なツールが搭載されています。このように、自社のデータ活用を促進したい場合は GCS を選択し、 Google Cloud (GCP)の各種ソリューションを組み合わせて利用すると良いでしょう。
上記の各種ソリューションに関心のある方は以下の記事をご覧ください。
超高速でデータ分析できる!専門知識なしで扱えるGoogle BigQueryがとにかくスゴイ!
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まとめ
本記事では、 Google が提供する「 Google ドライブ」と「 Google Cloud Storage 」という2つのストレージサービスに注目し、それぞれの比較をわかりやすくご紹介しました。
昨今、オンラインストレージの重要性は年々高まっており、多くの企業がデータを社外ストレージに保存しています。データ量が増加傾向にある現代においては、オンラインストレージこそが企業のデータ活用促進の鍵を握ると言えるでしょう。
Google ドライブと GCS はどちらも高性能なオンラインストレージですが、サービスごとに強みや特徴は異なります。この記事を読み返して両者の違いを正しく理解し、自社に最適なストレージサービスを選択してください。
そして、自社のデータ活用を促進したい場合は Google Cloud (GCP)を契約し、 GCS を利用することをオススメします。 Google Cloud (GCP)には、 Dataplex や BigQuery など、データ活用に寄与する様々なツールが内包されており、これらを GCS と組み合わせることで、自社のデータを組織全体で有効活用できます。
本記事を参考にして、ぜひ Google Cloud (GCP)の導入を検討してみてはいかがでしょうか?
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