こんなに簡単なの? G Suite から Google Workspace への移行方法をご紹介!

こんなに簡単なの? G Suite から Google Workspace への移行方法をご紹介!

Google が提供するクラウド型のグループウェアサービス Google Workspace 。元々は「 G Suite 」という名称で親しまれていましたが、2020年10月にサービス名を変更しました。

これまで G Suite を利用していた企業は Google Workspace への移行が必須となりますが、どのように移行すれば良いのか、理解していない方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、 Google Workspace の概要に加えて、 G Suite から Google Workspace への移行方法をご紹介します。

Google Workspace とは?

はじめに、 Google Workspace の概要をおさらいしておきましょう。

Google Workspace は Google が提供しているクラウド型のグループウェアサービスです。以前は「 G Suite 」という名前で親しまれていましたが、2020年10月に「 Google Workspace 」へ名称変更しました。

Google Workspace には「メール」「カレンダー」「オンラインストレージ」「ビデオ会議」など、企業活動に必要な機能がすべて揃っています。また、組織の生産性を高めるための業務効率化ツールが内包されている点も Google Workspace の大きな特徴です。

また、 Google Workspace は契約しているライセンス数(人数)に応じて、毎月決められた金額を支払う料金体系となっています。様々なプランが存在し、それぞれ料金や機能が異なるため、自社に最適なプランを選択することが大切です。

そして、これまで G Suite を利用していたユーザーは、新サービスである Google Workspace へ契約を移行する必要があります。なお、カスタムドメインで Gmail を運用できる「無償版 G Suite 」は2022年6月に提供終了となっており、8月までに Google Workspace へ移行しなければいけません。

ただし、無償版 G Suite を非営利目的で利用する場合に限り、その利用を継続することができます。この場合、管理コンソールから Google Workspace への移行を無効化することで無償版 Gmail を引き続き利用可能になります。

とは言え、無償版 G Suite は個人利用かつ非営利目的に限って使えるサービスであり、 Google のサポート対象外となっています。そのため、ビジネス利用で Google の各種サービスを利用する場合は Google Workspace への移行が必須となります。

Google Workspace について詳しく知りたい方は以下の記事がオススメです。

Google Workspace とは?基本機能や提供プラン、メリット、できることまで徹底解説!

G Suite から Google Workspace への移行方法

2020年10月以前から G Suite を利用している場合、 Google Workspace へ移行する必要があります。 Google Workspace の契約には Google 直契約とパートナー契約の2種類があり、それぞれ移行方法は異なります。

Google と直接契約している場合

まずは、 Google と直接契約している場合の移行方法をご説明します。

管理コンソールを開き、「お支払い」の中にある「その他のサービスを利用する」を選択してください。すると、現在の G Suite 契約が表示されるため、移行したい Google Workspace 契約を選択して「切り替える」をクリックします。

その後は、画面の指示に従って進めていけば Google Workspace への切り替えが完了します。このように、簡単な操作だけで G Suite から Google Workspace へ切り替えることができます。

注意すべき点としては、移行後のプランを慎重に検討することです。 Google との直接契約では担当営業が付かないので、誰かに相談しながらプランを決めることができません。そのため、自社が各プランの違いを正しく理解して、適切なものを選択することが大切です。

Google Workspace のプランの選び方は以下の記事が参考になります。

Google Workspace はどのプランを選べば良いの?具体的なおすすめプランの選び方をご紹介!

パートナー企業と契約している場合

次に、パートナー企業と契約している場合の移行方法をご説明します。

パートナー企業経由で G Suite を導入していれば、 Google Workspace への移行をパートナー企業がサポートしてくれます。自社で操作を行う必要はなく、パートナー企業が移行用の申込書を用意してくれるので、その書類に必要情報を記入するのみです。

このように、パートナー企業と契約している場合は自社で行うべき作業はほとんどありません。パートナー企業の担当者の指示に沿って対応するだけで、スムーズに Google Workspace へ移行することができます。

G Suite 契約タイプ別の Google Workspace おすすめプランとは?

本章では、現在 G Suite を利用している方に向けて、 G Suite の契約タイプ別に「 Google Workspace のどのプランを選べば良いのか?」をご紹介します。

なお、この記事でご紹介する内容はあくまでも一般的なアドバイスになります。会社の状況や運用状況によって、この通りではない方が良い場合もありますので、あくまでも検討材料の一つとして参考にしてください。

G Suite Basic を利用中の場合

G Suite Basic を利用中の場合は Google Workspace Business Starter がおすすめです。料金は「月680円/アカウント」で G Suite Basic と同一であるため、追加コストをかけることなく Google Workspace へ移行できます。

Google Workspace Business Starter は G Suite Basic と同様、ビジネスシーンで必要な機能が揃っているため、極力コストを抑えたい場合は Google Workspace Business Starter を選択すると良いでしょう。

ただし、 Google Workspace Business Starter と G Suite Basic との大きな違いとして、最大利用人数の制限が設けられた点が挙げられます。詳しくは後述しますが、300名以上で Google Workspace を利用する場合は Google Workspace Business Starter を選ぶことはできないので、この点には注意が必要です。

G Suite Business を利用中の場合

G Suite Business を利用中の場合は Google Workspace Business Standard がおすすめです。料金は「月1.360円/アカウント」で G Suite Business と同一であるため、追加コストをかけることなく Google Workspace へ移行できます。

Google Workspace Business Standard では、 Google Workspace Business Starter の機能に加えて「 Cloud Search 」や「共有ドライブ」などの便利な機能が追加されています。ただし、「 Google Vault 」や「エンドポイント管理」などを使いたい場合は上位プランの Google Workspace Business Plus を選択する必要があります。

また、 Google Workspace Business Starter と同様に最大利用人数に制限があるため、この点は注意してください。なお、 G Suite Business では Google ドライブの容量は無制限でしたが、 Google Workspace Business Standard は「 2TB /アカウント」となっています。

そのため、大容量ストレージが必要な場合には Google Workspace Business Plus をご検討ください。 Google ドライブの容量が「 5TB /アカウント」に増えるほか、上述した「 Google Vault 」や「エンドポイント管理」などの機能も使えるようになります。

Google Workspace Business の各プランの選び方は以下の記事が参考になります。

Google Workspace Businessの各プランを徹底解説!オススメなプランの選び方とは?

G Suite Enterprise を利用中の場合

G Suite Enterprise を利用中の場合は Google Workspace Enterprise Standard がおすすめです。 Google の様々な機能を自由自在に使うことができ、あらゆるシーンにおける業務効率化・生産性向上を実現できます。

Google Workspace Enterprise Standard には最大利用人数の制限はないため、アカウント数を気にせずに利用できます。なお、「 Appsheet 」や「コネクテッドシート」など、高度な機能も使いたい場合は最上位プランである Google Workspace Enterprise Plus も視野に入れてください。

また、 Google Workspace Enterprise のプランについては価格が非公開となっているため、 Google またはパートナー企業へ直接問い合わせをする必要があります。

Google Workspace Enterprise の各プランの選び方は以下の記事が参考になります。

Google Workspace Enterpriseの各プランを徹底解説!オススメなプランの選び方とは?

G Suite から Google Workspace へ移行する際の注意点

次に G Suite から Google Workspace へ移行する際、特に注意すべき点を3つピックアップしてご紹介します。移行してから後悔することのないように、あらかじめ内容を理解しておきましょう。

最大利用人数の制限

Google Workspace では、 Business プランを選択した場合の最大利用人数が299名までとなります。そのため、300名以上で Google Workspace を利用したい場合は Enterprise プランを選択する必要があります。

G Suite では、全てのプランにおいて最大利用人数の制限が設けられていなかったので、この点は見落としやすいポイントになります。現在は299名以下だったとしても、将来的に300名以上に増える可能性がある場合は Enterprise プランを選択しておくと安心です。

ストレージ容量の制限

G Suite Business と G Suite Enterprise では Google ドライブの容量を無制限に利用できましたが、 Google Workspace では容量上限が決められています。

以下、 Google Workspace の各プランにおけるストレージ容量の一覧です。

プラン ストレージ容量
Google Workspace Business Starter 30 GB /アカウント
Google Workspace Business Standard 2 TB /アカウント
Google Workspace Business Plus 5 TB /アカウント
Google Workspace Enterprise Standard 5 TB /アカウント
Google Workspace Enterprise Plus 5 TB /アカウント

このように、プランごとにストレージ容量は異なるため、自社に状況に合わせて最適なプランを選択することが重要なポイントです。

最適なプラン選択

G Suite から Google Workspace へブランド変更したことで、上述したような違いがいくつか存在する形となりました。そのため、自社にとって最適なプランの選択が重要になりますが、全てを細かく理解するのは大変な作業になります。

そこで、おすすめの方法はパートナー企業に相談することです。 Google と直接契約する場合は担当営業が付きませんが、パートナー経由で Google Workspace を契約する場合は専属の営業担当が付き、その担当者に相談しながら移行を進めることができます。

移行後のプランについてもパートナー企業に相談することができ、現在の G Suite の利用状況や使いたい機能などを伝えることで、自社に最適なプランを助言してくれます。コスト面や機能面、運用面など、あらゆる観点からプロの目線でアドバイスしてくれるため、安心して移行を進めることができます。

適切なプランを選ぶためにも、自社の予算や要件はしっかりと固めた上で、パートナー企業に相談するようにしてください。

パートナー経由で Google Workspace を契約するメリットは以下の記事が参考になります。

Google Workspace(旧G Suite)導入はパートナーが必須?その役割とポイントを解説!

Google Workspace 契約はトップゲートがオススメ

弊社トップゲートも Google から認められた正式なパートナー企業であり、 Google Workspace の提供を行なっています。最後に、トップゲート経由で Google Workspace を契約するメリットをご紹介します。

請求書払いが可能

トップゲートで Google Workspace を契約すると、サービス料金を請求書払いすることが可能になります。加えて、個別相談をすることでイレギュラーな支払い方法に対応できる点は、企業にとって大きなメリットです。

円建てで運用できる

トップゲートで Google Workspace を契約した場合は、支払い国や通貨を設定する必要がないため、確実に円建てで運用できます。外貨建てでの経理処理はとても煩雑になってしまうので、この点も企業にとって大きなメリットだと言えます。

管理者の負荷を軽減できる

Google と直接契約した場合は、管理コンソール上で管理者が支払方法などを設定する必要があります。作業自体が面倒なことに加えて、間違って設定してしまうと Google Workspace のアカウント自体を削除しなければいけない事態にもなりかねません。

トップゲート契約の場合は、担当営業との打ち合わせを複数回実施するため、その内容を元に各種設定を進めていくことができます。支払い方法を管理者が設定する必要もなく、担当営業がサービス開始に向けて全面的にフォローします。

導入後のサポートが充実している

トップゲートで契約すれば、無料サポートがデフォルトで付加されています。請求、障害、基本的な使い方など、さまざまな観点から導入企業の Google Workspace 運用をサポートします。

また、プラン変更の相談も可能なため、自社の利用状況を踏まえて、プロの目線からアドバイスを受けることができます。 Google 直接契約では担当営業は付かないため、導入後サポートはトップゲート契約の大きなメリットと言えるでしょう。

Google Workspace への移行に関するよくある質問

Q.移行による現在の G Suite サブスクリプションへの影響はありますか?

A.現在の G Suite サブスクリプションと関連サービスは、移行が行われるまでこれまでどおりご利用いただけます。また、ご希望に応じて、お客様が移行対象になり次第、現在のサブスクリプションを Google が自動移行することもできます。その場合は、自動移行の 30 日前までにお知らせします。年間/定期プランをご利用のお客様は、次回更新日が来ると自動移行の対象となります。

Q.自動移行の仕組みを教えてください

A.お客様の新しい Google Workspace サブスクリプションは、現在ご利用の機能に基づくものとなります。なお、大部分のお客様は移行による料金の変更はございませんが、特定のサービスのご利用状況によっては料金が変わる場合がございます。

Q.Google Workspace に移行すべき時期を教えてください

A.まだ移行されていないお客様については、可能な限り速やかに移行を開始することをおすすめします。現時点では移行せずしばらくお待ちになる場合は、2022年1月31日より、移行対象のお客様を Google が自動移行いたします。

まとめ

本記事では、 Google Workspace の概要に加えて、 G Suite から Google Workspace への移行方法をご紹介しました。

Google Workspace は様々な機能を搭載しており、あらゆるビジネスシーンで利用できるツールとなっています。実際に多くの企業が Google Workspace を活用し、自社の業務効率化や生産性向上を実現しています。

現在 G Suite を利用している場合、 Google Workspace への移行が必須となりますので、この記事を読み返して、移行作業を進めておきましょう。 Google Workspace はプランごとに料金や機能が異なるため、それぞれの違いを正しく理解して、適切なプランに移行することが大切です。

なお、現在 Google 経由で G Suite を利用している場合でも、 Google Workspace への移行を機にパートナー経由の契約に切り替えることも可能です。パートナー経由で契約すれば、プロの目線から様々なアドバイスを受けられるため、安心してサービス移行を進めることができます。

そして、 Google Workspace を契約するなら、ぜひトップゲート経由でのお申し込みをご検討ください。請求書払いや円建て運用はもちろんのこと、管理者負荷の軽減や導入後のフォローまで、全面的なサポートを受けることができます。

本記事を参考にして、 Google Workspace の導入を検討してみてはいかがでしょうか?



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