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わかりやすい!一般的なシステム開発の工程(流れ)を9ステップで解説
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システム開発というキーワードは聞き慣れたものだと思いますが、実際にどのような流れでシステム開発が行われているのかをご存知でしょうか?システム開発の種類は多岐にわたりますが、どのようなシステム開発においても、共通した一連のプロセスが存在します。
本記事では、システム開発の一般的な工程(流れ)をわかりやすく解説します。また、システム開発の代表的な手法についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
システム開発の工程(流れ)とは?
システム開発の工程(流れ)とは、システム開発を進める上での決められたプロセスのことを指します。システム開発には様々な種類が存在しますが、どれも決められた工程(流れ)に沿って進められるのが一般的です。
例えば、オムライスの調理をイメージしてください。
一口に「オムライス」と言っても様々なバリエーションがありますが、
- 完成物のイメージ
- 具材調達
- 具材の下準備
- 炒める
- 混ぜる
- 焼く
- 作る
などの基本的なプロセスは共通しています。
システム開発も同様に、手法(オムライスの種類)が違っても決められた共通プロセスが存在し、その工程(流れ)に沿って作業を進めていきます。つまり、システム開発の工程(流れ)とはシステム開発におけるレシピだと言えるでしょう。
このように、全体の流れや手順を事前に決めておくことで、計画的に作業を進めることができ、品質を担保した状態でシステム開発を行うことが可能になります。
システム開発の工程(流れ)を9ステップで解説
以下、一般的なシステム開発の工程(流れ)です。
- 1.要件定義(要求定義)
- 2.外部設計
- 3.内部設計
- 4.単体テスト
- 5.結合テスト
- 6.総合テスト
- 7.運用テスト
- 8.システム移行
- 9.運用・保守
ここからは、各プロセスについて詳しく解説します。
1.要件定義
要件定義とは、開発者視点からシステム構築における要求をまとめ、あらかじめ具体的な進め方や全体設計を決めることです。開発プロセス全体が不明瞭な場合、開発の方向性が定まらずに作業効率が低下します。そのため、要件定義はシステム開発を成功させるための重要なポイントだと言えるでしょう。
要件定義に関しては以下の記事が参考になります。
要件定義書とは何か?作成するまでの流れや重要なポイントを一挙に解説!
2.外部設計
次に、要件定義の内容をもとにして外部設計を行います。外部設計とはユーザーインターフェースの設計を意味しており、画面など外部的な設計を行うことでユーザーが使いやすいシステムを目指します。ユーザーインターフェースは利用者の使い勝手に直結する部分なので、この外部設計はとても重要なポイントになります。
3.内部設計
外部設計が終わった後は内部設計です。内部設計とは目に見えない部分の設計であり、プログラミングやコーディングなどの作業が挙げられます。外部設計は主にユーザー視点での作業ですが、内部設計は開発者視点での作業になります。
4.単体テスト
内部・外部の設計が終わった段階で単体テストを行います。実際に構築したシステムが、要件定義で定めた基準を満たしているかどうかをチェックします。一般的に、単体テストはプログラミングを行った対象ごとに実施するため、モジュール別にテストを進めていきます。
モジュールに関心のある方は以下の記事がオススメです。
ソフトウェア開発を効率化するモジュール化とは?メリットや活用事例まで徹底解説!
5.結合テスト
単体テストの次は結合テストです。これは複数のプログラムを組み合わせた状態で、それぞれのプログラムが問題なく機能するかどうかをチェックします。単体テストで問題なく動作していたとしても、他のモジュールと組み合わせることで異常が発生するケースもあるので、結合テストは必ず実施する必要があります。
6.総合テスト
単体テストと結合テストが終わったら、最終的に完成したシステムに対して総合テストを行います。総合テストでは、すべてのプログラムが要件定義で定めた通りに動作するかどうかをチェックします。この時、単なるエラーチェックだけではなく、大量アクセスへの耐久性や処理速度など、実用性の観点からも検証しておくと良いでしょう。
7.運用テスト
総合テストまで完了すれば、システムとしてはほぼ完成です。次は運用テストを行い、システムを運用する環境下で不具合が発生しないかどうかを確認します。会社ごとにシステム環境は異なるため、自社におけるシステム運用を細かく想定して、多角的にテストを行うことが重要です。
8.システム移行
すべてのテストが終了した段階で、古いシステムから新しいシステムへ移行します。システムを一斉に移行する「一斉移行」や段階的に移行する「順次移行」など、移行の方法は多岐にわたります。自社の状況に応じて、最適なシステム移行を検討してください。
9.運用・保守
運用・保守は新しいシステムを実環境で利用開始した後の話になりますが、システムが問題なく継続稼働できるようにメモリの利用状況などを随時チェックします。そして、問題が発生した場合は改善し、必要に応じてアップデートを行います。これを繰り返すことでシステム品質は向上し、自社の業務効率化や生産性向上に繋がります。
代表的なシステム開発の手法
システム開発の一般的な工程(流れ)をご説明しましたが、実際にはどのような開発手法があるのでしょうか?代表的なものをいくつかご紹介します。
アジャイル開発
アジャイルは「機敏な」という意味の英単語である「 agile 」を語源としています。現在、アジャイル開発はシステム開発における主流となっており、多くの企業が採用している開発手法です。開発プロセスを複数の段階に分けて、機能単位の小さなサイクルで繰り返す点が大きな特徴となっています。
アジャイル開発では自社要件に優先順位づけを行い、重要なものから開発を進めていきます。そのため、優先度が高い機能から順番に実装し、徐々に1つの大きなシステムが完成するイメージです。
ウォーターフォール開発
ウォーターフォールは「滝」という意味の英単語である「 waterfall 」を語源としています。ウォーターフォール開発もまた、多くの開発現場で利用されている開発手法であり、事前に決めたプロセス(流れ)に沿って開発を進めることから名前に「滝」が含まれています。
ウォーターフォール開発では、システムに実装するための機能や仕様をすべて決めてから開発がスタートします。そして、各工程を確実に完了させ、すべてのプロセスが終わるとシステムが完成するイメージです。
ウォーターフォール開発に関心のある方は以下の記事がオススメです。
アジャイル開発とウォーターフォール開発との違いとは?自社に合った開発手法の選び方まで徹底解説!
スパイラル・モデル
スパイラル・モデルとは、ソフトウェアやシステムを開発するためのモデルの一つであり、システムをいくつかに細分化し、小さい単位のシステムごとに開発を進める手法です。この小さい単位のシステムはサブシステムと呼ばれています。
大規模なシステム開発では、開発から納品まで長い時間を要するため、進捗が不透明になるケースがあります。また、完成したシステムが思うように動作しなかった場合、修正するためには大きな手間が発生します。
その一方で、スパイラル・モデルはシステムを分散させるため、サブシステム単位で機能や動作をチェックできるようになり、品質を確かめながら開発を進めることができます。これにより、システム完成後の大きな手戻りがなくなり、結果として開発のリードタイムを短縮できます。
スパイラル・モデルに関心のある方は以下の記事がオススメです。
スパイラル・モデルとは?柔軟性の高いシステム開発を実現する開発手法を徹底解説!
システム開発を成功させるためのポイント
システム開発を成功させるためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?
以下、特に重要なポイントをご紹介します。
システム開発の目的を明確化する
システム開発の目的は開発そのものではなく、システムの開発による業務効率化や生産性向上の実現です。そのため、システム開発を検討する際は、目的や実現したいことを明確化することが大切です。
目指すべきゴールが定まれば、あとは逆算して開発プロセスを設計するだけです。また、完成形がイメージできていれば、「どの開発手法を使えばスムーズに開発が進むのか?」という点をスムーズに検討できます。システム開発は目的ではなく、あくまで手段であることを忘れてはいけません。
自社に合った最適な開発手法を選択する
前述の通り、一口に「システム開発」とは言っても様々な手法が存在します。開発手法ごとに特徴やメリット・デメリットは異なるため、自社の状況に合わせて最適な開発手法を選択することが大切です。
そのためには、前項でご説明した目的の明確化がとても重要になります。まずは自社の目指すべきゴールを具体的に考えて、そこから逆算して効率的に作業を進められる開発手法を選んでください。適切な開発手法を選ぶことで作業効率は格段に上がるため、あらゆる角度から慎重に検討しましょう。
複数の開発会社を比較検討する
システム開発には専門的な知識や豊富な経験が求められるため、自社だけで完結するのが難しいケースも存在します。この場合、他社にシステム開発を依頼することになりますが、システム開発の依頼は会社選びがとても重要です。仮に会社選びを誤った場合、思うようなシステムを完成させることはできず、時間とコストを浪費してしまいます。
開発会社を選ぶ際にオススメの方法は、特定の1社だけに絞るのではなく複数の会社から話を聞き、相見積もりを取って比較検討することです。開発会社の選定はプロジェクトの成否を左右する大切な要素なので、慎重に検討を進めていきましょう。
まとめ
本記事では、システム開発の一般的な工程(流れ)をわかりやすく解説しました。また、代表的なシステム開発の手法についてもご説明したので、具体的なイメージをお持ちいただけたのではないでしょうか?
企業にとって、システム開発はとても大切な要素の一つです。企業や組織の生産性はシステム品質に影響される部分が大きいため、利便性が高く高品質なシステムを開発することが、そのまま競合優位性に直結します。
また、システム開発には決められた工程(流れ)があるため、この記事を読み返して基本に忠実に進めてください。世の中には多くの開発手法が存在しますが、どれも一連のプロセスは共通しているため、基本を押さえておくことで様々なシーンに対応できます。
なお、システム開発を成功させるためのポイントは多岐にわたりますが、その中でも開発会社の選定は最も大切な要素であると言えます。会社選びを誤った場合、期待していたシステムは完成せずに、時間やコストを無駄にしてしまいます。
開発会社の選び方は多岐にわたりますが、オススメの方法はパートナー制度を参考にすることです。公式に認められた制度のため、開発会社の質を見極めるには最適な指標です。
そして、数あるパートナーの中でもトップゲートは多くの強みを持っています。「プレミア認定」や「 MSP 認定」の取得に加えて、過去実績やノウハウも豊富に持ち合わせています。さらに、トップゲート自身が Google Cloud (GCP)を積極的に活用しているため、机上の空論ではない、現場に即したアドバイスを行うことができます。
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