株式会社MM総研様のGoogle Cloud導入によるデータ活用事例
「当社が収集分析したデータをお客様とリアルタイムに共有する必要がありました。短期間でシステムを構築できたのは、Google CloudのBigQueryとデータポータルを導入したおかげです。」 株式会社MM総研 中村成希氏
新規プロジェクトにともなうクライアント様とのデータの共有や可視化をスムーズに行うため、Google Cloudを導入したMM総研。導入に至る経緯とその効果について、株式会社MM総研 取締役 研究部長 中村成希氏に伺いました。
株式会社MM総研様
株式会社MM総研は「技術改革の方向性を見極め、デジタル産業の発展に貢献する」という理念のもと、ICT分野の製品やサービスの市場シェア分析はもとより、事業戦略の見直しや新規事業の立ち上げ、成長に向けた経営シナリオの構築など、様々な戦略立案をお手伝いするリサーチ&コンサルティング会社です。同社はこれまで20年以上にわたって最新デジタル技術の動向を正確に把握・分析しており、それに基づくわかりやすいレポートは、民間企業から官公庁・自治体にいたるまであらゆる顧客から高い評価を受けています。
- ※この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています。
Google Cloudで営業データの管理と共有を効率化する
市場調査と分析、そしてデータに基づくコンサルティングを得意とする株式会社MM総研。しかし新たなプロジェクトの開始にともない、お客様とのリアルタイムでのデータ共有という「新たなアーキテクチャ」が必要となりました。
同社はG-genのサポートを受け、2022年1月よりGoogle Cloudの導入を開始。年明けからBigQueryやデータポータルを本格運用することで、お客様のニーズを満たすとともにチーム内の意識改革も実現しています。
MM総研では新たに導入したアーキテクチャの活用レベルをさらに深めつつ、「いつでもどこでも働ける」環境づくりを目指していきます。
新規プロジェクトにともないデータ共有とデータの可視化が課題に
株式会社MM総研は、ICT分野を中心に国内外の最新情報を収集・分析し、それに基づくコンサルティングサービスやプロモーション支援を行っています。同社の分析力は顧客である民間企業やメディア、さらには官公庁にいたるまで幅広いクライアントから高く評価されており、デジタル技術の発展とともに活躍の場は広がる一方です。
一方、MM総研内のこれまでの市場調査や分析といった業務ではローカルシステムで処理するものが多くを占めていました。従来はこうしたデータ管理が業務に支障を与えることはありませんでしたが、2021年末に始まった新たなプロジェクトにより事情は一変します。
「プロジェクトはお客様と一緒になって、あるIT市場のプロダクトを企業に紹介していくというものでした。我々にとっても新しいチャレンジです」と、研究部長の中村成希氏は語ります。特に課題となったのは、アプローチをかけた企業の情報をお客様とリアルタイムに共有する仕組みづくりで、クラウドベースの新たなアーキテクチャが必要でした。
運用コストの低さと導入スピードがGoogle Cloudを選ぶカギに
新たなアーキテクチャ候補として、いくつかのソリューションが検討されました。その中には「スプレッドシートで管理する」も含まれていましたが、全体で50万行×70列にも及ぶデータを手作業で扱うことは困難です。そこで中村氏のチームはG-genのサポートのもと、Google Cloudの導入を決定しました。決め手となった2つの理由について、中村氏はこう語ります。
「1つ目の理由は『コスト』です。お客様の要望はシステム(データウェアハウス)を作ることではなく、データを使って営業活動をサポートすることでした。システムの導入はあくまでその前さばき的な段階に過ぎないため、システムを低コストで導入・運用できることは大きなポイントです。」
「2つ目の理由は『導入スピード』です。われわれの側でプロジェクトがスタートしたのは2021年10月で、その2か月後には(営業先への)テストコールが始まることになっていました。それまでにシステムをある程度形にしておく必要がありましたが、Google Cloudには最初からデータウェアハウス(BigQuery)が用意されており、短期間での導入が可能でした。」
また中村氏は、導入パートナーにG-genを選んだ理由について「レスポンスが非常にクイックで提案力もあります。『最短で結果を出す』という考え方も私と似ていて、話していて馬が合いました」と語ってくれました。
チームの意識が変わることで時系列によるデータ管理が容易に
Googleのデータポータルの導入により、中村氏が率いるチームとお客様との間で、営業先企業に関するあらゆるデータを一画面でリアルタイムに共有できるようになりました。お客様からの評価も大変良いとのことです。
チーム内でも、データの取り扱い方に対する研究員の意識に変化が見られました。BigQueryとデータポータルを利用するようになってからは「データの時系列を追えるようにするにはどうしたらよいか」「だれもが自分の欲しいインサイトを取り出せるようにするにはどうしたらよいか」というように、より深くデータ活用を考えるようになったそうです。
加えて、Google Workspaceのチャットやカレンダー、そしてGoogleドライブを利用することで、研究員同士やお客様とのコミュニケーションやコラボレーションもより一層スムーズになりました。
構成図
社員がどこでも働ける仕組みを拡充していきたい
「今回サポートしてもらったアーキテクチャの仕組みをさらに発展させていきたい」と中村氏は語ります。「それぞれの担当者に紐付いたデータをBigQueryでつなぎ合わせていけば、これまでお客様に出せなかったインサイトという『すごい価値』が生まれます。ぜひ将来的に実現していきたいですね」。
また、今回のGoogle Cloud導入をひとつのきっかけに「いつでもどこでも働ける、メインとして使っているツールをどこでもストレスなく使える環境を拡充していきたい」と中村氏は語ってくれました。
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