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Google MeetとZoomの違いを徹底比較!画質や料金プランなど
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昨今、在宅勤務やリモートワークなどの普及に伴い、新しいコミュニケーション手段としてビデオ会議が注目を集めています。ビデオ会議であれば、物理的に離れた場所同士で仕事をしていたとしても、遠隔で手軽に会議を開催することができます。
さらに最近では、ビデオ会議ツールは社内だけの利用に留まらず、ビデオ会議を活用したオンラインセミナー(ウェビナー)も身近なものとなりました。しかし、ビデオ会議ツールには多くの種類が存在するため、どのサービスが良いのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、最新のビデオ会議ツールの中でも人気の高い Google Meet と Zoom の 2 つのサービスに絞り、それぞれの概要や特徴、機能の違いなどを表を使いながらわかりやすく比較・紹介します。
目次
Google Meet の強みと特徴
Google Meet とは、 Google が提供するビデオ会議ツールです。元々は「 Google ハングアウト」という名称で親しまれていましたが、現在は Google Meet という名称に変更されています。
Google Meet は大きく分けて2つに分類でき、無料版 Gmail に搭載されている Google Meet と有料サービスである Google Workspace (旧 G Suite )に搭載されている Google Meet に分けられます。
Google Meet は「100 % クラウド」のビデオ会議ツールであり、ビデオ会議が固定の URL を持っています。そのため、デバイスとインターネット環境があれば、ユーザーはどこからでも会議に参加することができます、
使用可能なデバイスは、
- Windows PC
- Mac
- Android スマホ
- iPhone
- Android タブレット
- iPad
など、幅広いデバイスに対応しています。さらに、専用アプリケーションをインストールする必要はなく、ブラウザベースで利用できる点も Google Meet の大きな特徴です。使用方法はとても簡単であり、シンプルな入力とクリックのみで会議を作成したり会議に参加したりできます。
また、相手向けに画面共有することはもちろん、発言者に向けて画面がフォーカスされる「スポットライト」や、最大 16 人まで参加者を画面に一覧表示する「タイル表示」など、便利な機能が多く備わっています。加えて、バーチャル背景を設定できるアプリケーション「 Snap Camera 」と連携すれば、「会議室の背景」や「ビーチの背景」など、豊富な種類から設定することが可能になります。
このように、 Google Meet はセキュリティ面のみならず、レイアウトや使いやすさにも配慮されたサービスとなっており、ジェイ・ディー・パワージャパン( J . D . パワージャパン)が独自に実施した「 J . D . パワー 2020年 WEB 会議システム顧客満足度調査」では、 Google Meet が顧客満足度1位を獲得しており、ユーザーインターフェース、料金、製品機能で最高の評価を得ています。
Zoom の強みと特徴
Zoom はテレビ電話や Web 会議に特化したアプリケーションであり、シンプルかつ便利に使える点が特徴として挙げられます。 Zoom もデバイスとインターネット環境があれば、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、デバイスの種類を問わずにどこからでも会議に参加できます。
Zoom の URL にアクセスすることですぐにビデオ会議を開くことができ、ミーティングの参加から主催まで一連の操作が簡単なので、初心者ユーザー向けにもオススメなサービスとなっています。 Google Meet と同様に Zoom の使用方法も非常にシンプルかつ直感的であると言えます。
さらに Zoom には「バーチャル背景」や複数名画面表示させる「ギャラリービュー」、発言者に向けて画面が自動でフォーカス設定される「スピーカービュー」など、ビデオ会議の利便性を向上させるための様々な機能が備わっています。
2020年3月頃、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、 Zoom の利用者が爆発的に増加したことで、アプリケーションの脆弱性やセキュリティ面の問題が発覚しました。これを受けて、 Zoom はサービスのアップデートを行い、セキュリティやプライバシー面を強化しています。
アップデート後は Facebook アカウントとの紐づけを廃止するなど、個人情報が流出しないようセキュリティ面を強化しました。さらに、ミーティングの参加者を許可制にすることで、「 Zoom 爆弾」と呼ばれる乗っ取り被害への対策も講じています。
このように、かつてはセキュリティの脆弱性が懸念された Zoom ですが、現在では安全に使えるビデオ会議ツールとして、多くの会社または個人に利用されています。
Google Meet と Zoom の特徴 7 つを徹底比較
会社のビデオ会議ツール導入を検討する場合、 Google Meet と Zoom で迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?そこで本章では、各サービスにおける 7 つの特徴に焦点をあて、あらゆる観点から徹底的に比較します。
今回、 Google Meet と Zoom の比較として注目するポイントは、
- 1.画質
- 2.料金
- 3.接続時間
- 4.参加人数
- 5.録画
- 6.会議参加者のアカウント
- 7.その他の詳細機能
の 7 項目です。それでは、早速内容を確認しましょう。
1.画質
以下、 Google Meet と Zoom の画質を表にまとめます。
360 P | 720 P | 1,080 P | |
---|---|---|---|
Google Meet | ○ | ○ | × |
Zoom | ○ | ○(プロ、ビジネス、企業) | ○(ビジネス、企業) |
このように、 Google Meet は1,080 P に対応していないため、画質においては Zoom に優位性があると言えます。ただし、 Zoom で720 P 以上を設定するためには、利用プランに条件がありますが、 Google Meet ではプラン条件なしで360 P と 720 P を自由に設定可能です。
画像の解像度が低ければ画質は落ちますが、その分だけ使用するデータが少なく済みます。一方、解像度が高ければビデオ会議の画面は高画質となります。
データ量の増加は通信容量の圧迫に繋がるため、通信量の無制限プランを選んでいない場合は通信制限を受けるリスクがあります。そのため、普段のデータ容量の契約形態やビデオ会議の目的など、状況に合わせて画質を使い分けることが重要なポイントです。
2.料金
Google Meet と Zoom には、どちらも「無料版」と「有料版」のサービスがあります。
以下、各サービスのプランごとの料金を表にまとめます。
サービス | 月額料金(税別) |
---|---|
Google Meet | ・無料版 ・Business Starter :680円 ・Business Standard :1,360円 ・Business Plus :2,040円 |
Zoom | ・無料版 ・プロ:1,675円 ・ビジネス:2,242円 ・企業:2,692円 |
表示金額は、1アカウントあたりの月額料金(税抜価格)を記載しています。また、 Zoom の公式サイトは年額表記となっているため、上表では年間料金を12で割り戻して月額料金を算出しています。
Google Meet や Zoom の無料版でもビデオ会議を利用することは可能ですが、セキュリティや搭載されている機能などを考慮すると、ビジネス利用する場合は有料版がオススメの選択肢になります。プランの金額が高くになるにつれて、利用する人数規模も大きくなります。
3.接続時間
以下、 Google Meet と Zoom の接続時間の比較を表にまとめます。
最大接続時間(2人以下) | 最大接続時間(3人以上) | |
---|---|---|
Google Meet | 無制限 | 無制限 |
Google Meet (無料版) | 24時間 | 60分 |
Zoom | 24時間 | 24時間 |
Zoom (無料版) | 24時間 | 40分 |
Google Meet と Zoom の両方に共通している点として、無料版の接続時間に制限がある点が挙げられます。2人以下の会議では両サービスとも最大24時間の時間制限が設けられており、3人以上の会議では Google Meet が最大60分、 Zoom は最大40分までとなります。
制限時間に到達すると、強制的にビデオ会議が終了してしまうため、新しい会議を作り直す必要があります。しかし、実際のビジネスシーンでは、60分を超える会議は珍しくありません。この点からも、ビジネス利用には有料版を選ぶべきだと言えるでしょう。
4.参加者人数
以下、 Google Meet と Zoom の参加者人数の比較を表にまとめます。
参加者人数 | ライブストリーミング | |
---|---|---|
Google Meet | ・無料版:100人 ・Business Starter :100人 ・Business Standard :150人 ・Business Plus :250人 |
・無料版:× ・Business Starter :× ・Business Standard :× ・Business Plus :× |
Zoom | ・無料版:100人 ・プロ:100人 ・ビジネス:300人 ・企業:500人 |
・無料版:× ・プロ:○ ・ビジネス:○ ・企業:○ |
このように、 Google Meet の参加者人数は最大 250 人ですが、 Zoom は倍の 500 人となっています。また、ライブストリーミングに関しては、 Google Meet の Business プランでは使えませんが、 Zoom のプロ以上のプランであれば利用可能です。
しかし、 Google Workspace (旧 G Suite )の Enterprise エディションを契約すれば、 Google Meet にライブストリーミングの機能が搭載され、最大10万人が視聴可能になります。 Google Workspace (旧 G Suite )のアカウントを持たない参加者にも配信できるため、より多くの人にリアルタイムで映像を届けられます。
5.録画
以下、 Google Meet と Zoom の録画機能の比較を表にまとめます。
録画機能 | データの保存場所 | |
---|---|---|
Google Meet | ○ | クラウド |
Google Meet (無料版) | × | - |
Zoom | ○ | ローカルまたはクラウド |
Zoom (無料版) | ○ | ローカル |
※ Google Workspace Business Starter は録画機能の利用は不可
Google Meet と Zoom には、開催したビデオ会議をデータとして保存する録画機能が存在します。 Zoom では無料版・有料版ともに録画機能が備わっていますが、 Google Meet では無料版には録画機能が備わっておらず、 Business Starter 以外の有料プランにのみ同機能が搭載されています。
また、有料版 Zoom では録画されたデータをローカルまたはクラウドのどちらに保存するのか?を選べますが、 Google Meet ではクラウド保存のみとなるため、ローカル環境で使うためにはダウンロードを行う必要があります。なお、無料版 Zoom はローカル保存にのみ対応しています。
6.会議参加者のアカウント
以下、 Google Meet と Zoom の会議参加者のアカウントについて表にまとめます。
主催者(ホスト) | 参加者 | |
---|---|---|
Google Meet | Google アカウントが必要 | Google アカウントは不要 |
Zoom | Zoom アカウントが必要 | Zoom アカウントは不要 |
Google Meet と Zoom でビデオ会議を行う際、自分が会議の主催者(ホスト)になる場合は Google アカウントや Zoom アカウントが必要になります。しかし、会議に招待された人が参加する場合はアカウント不要であり、両サービスとも自由にビデオ会議へ参加できます。
7.その他の詳細機能
以下、その他の詳細機能について Google Meet と Zoom の違いを表にまとめます。
Google Meet | Google Meet (無料版) | Zoom | Zoom(無料版) | |
---|---|---|---|---|
名前変更 | × | × | ○ | ○ |
ブレイクアウトルーム | ○ | × | ○ | ○ |
リアクション | ○(拡張機能) | × | ○ | ○ |
チャット | ○ | ○ | ○ | ○ |
画面共有 | ○ | ○ | ○ | ○ |
ホワイトボード | ○ | ○ | ○ | ○ |
バーチャル背景 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Google カレンダー連携 | ○ | ○ | ○ | ○ |
ライブストリーミング | ○ | × | ○ | × |
ノイズキャンセル | ○ | × | ○ | ○ |
アプリケーションの有無 | ・パソコン:× ・スマートフォン:○ ・タブレット:○ |
・パソコン:× ・スマートフォン:○ ・タブレット:○ |
・パソコン:○ ・スマートフォン:○ ・タブレット:○ |
・パソコン:○ ・スマートフォン:○ ・タブレット:○ |
※ Google Workspace Business Starter はノイズキャンセル利用不可
※ Google Workspace Business エディションはライブストリーミング利用不可
Google カレンダー連携に関しては、 Google Meet と Zoom のどちらも有料版・無料版でそれぞれ利用することが可能です。また、 Zoom の場合は Google カレンダーだけではなく、 Microsoft のカレンダーと連携することもできます。
また、表の最下部にある「アプリケーションの有無」に関して、 Zoom はパソコン用のアプリケーションが用意されていますが、 Google Meet をパソコンで使う場合はブラウザ利用を前提とした仕様となっています。また、スマートフォンとタブレットに関しては、どちらもアプリケーションが用意されています。
このように、 Google Meet と Zoom は様々な面において違いが存在するため、今回ご紹介した 7 つの特徴を正しく理解し、自社の状況に合わせて最適なサービスを選択してください。
バーチャル背景やブレイクアウトルームに関心のある方は以下の記事が参考になります。
【図解】Google Meetで背景変更するならSnap Cameraがおすすめ!設定手順も解説
【必見!】Google Meetでブレイクアウトルームを作成する方法とは?
Zoom の導入がオススメな場合
自社でライブストリーミングを実施したい場合は Zoom がオススメです。ライブストリーミングとは、ビデオ会議の映像や音声をリアルタイムにストリーミング再生することであり、テレビで言えば「生放送」に該当するものです。
前述した通り、 Google Meet のライブストリーミングは Google Workspace (旧 G Suite )の一部プランにのみ搭載されており、これを使うためには Enterprise エディションを選択する必要があります。
しかし、 Enterprise の各プランは Business プランと比較して料金が高い可能性があるため(金額の詳細はGoogleにお問い合わせしないと不明です)、ライブストリーミングを使用するのであれば全プランで利用可能な Zoom を選択するのが良いでしょう。
Google Meet の導入がオススメな場合
次に Google Meet の導入がオススメな場合をご紹介しますが、基本的に Google Meet はすべてのパターンで推奨できるビデオ会議サービスとなっています。
今回は、
- セキュリティ
- コストパフォーマンス
- 利便性・操作性
の 3 点に注目し、それぞれについて詳しく解説します。なお、本章でご紹介する Google Meet は Google Workspace (旧 G Suite )に搭載されている有料版 Google Meet の前提で記載しています。
セキュリティに気を付けたい場合
ビデオ会議をビジネスシーンで利用するのであれば、セキュリティが重要なポイントの一つになります。
ビデオ会議はインターネット回線を利用してブラウザベースで行うことも多く、仮に情報漏洩などのインシデントが発生した場合は取り返しのつかない事態になります。特に個人情報を扱う企業においては、個人情報保護の観点は必ず意識すべき点だと言えるでしょう。
Google Meet は普段 Google 自身が業務利用している環境と同じインフラストラクチャ上で運用されているため、非常にセキュリティレベルが高いサービスです。さらに、 Google のセキュリティ専門チームによる監視体制のもと、アプリケーションとネットワークが日々改善されているので、脆弱性が見つかれば即座に対応してくれます。
このように、 Google Meet を導入することで、この上なく安全な環境でビデオ会議を開催し、自社の機密情報を保護することが可能になります。在宅勤務やテレワークなど、オフィス以外で働くワークスタイルが一般化した現代において、安全性が高いことは非常に大きなメリットになります。
Google Meet のセキュリティに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
Google Meetは安全?利用前に知っておきたいセキュリティの特徴を徹底解説
コストパフォーマンスを重視したい場合
Google Meet は Google Workspace (旧 G Suite )に内包されたサービスであり、ビデオ会議以外の多種多様なツールがすべて含まれた金額となっています。
Google Workspace (旧 G Suite )はグループウェアに分類されるサービスであり、
- メール
- カレンダー(スケジュール管理)
- ビジネスチャット
- オンラインストレージ
- 業務効率化ツール(ファイル作成機能など)
といった様々な機能が搭載されています。その一方で、 Zoom はビデオ会議に特化した「ビデオ会議ツール」なので、その他の機能は搭載されていません。
このように、多彩な機能がオールインワンで提供されていることを考えれば、 Google Workspace (旧 G Suite )は非常にコストパフォーマンスが高いサービスだと言えます。
利便性・操作性を重視したい場合
Google Meet は Google Workspace (旧 G Suite )の各機能とシームレスに連携しているため、あらゆるシーンにおける業務効率化や生産性向上を実現できます。例えば、スケジュール管理機能である Google カレンダーで予定を登録した場合、そのスケジュールの中に Google Meet の参加リンクが自動生成されます。
これにより、参加者はワンクリックで簡単に Google Meet へ参加できますし、 Google Meet の URL をコピー&ペーストで第三者に送れば、その人もビデオ会議へ参加可能になります。さらに、 Google カレンダーへ参加者を追加したい場合は相手のメールアドレスを検索するだけなので手間は掛かりません。
このように、 Google Meet は様々なサービスと簡単に連携でき、とても使い勝手の良いツールとなっています。初心者でも直感的に扱うことができるため、利便性・操作性を重視したい場合は Google Meet がオススメの選択肢になります。
Google Workspace (旧 G Suite )に関心のある方は以下の記事がオススメです。
Google Workspace (旧 G Suite )とは?基本機能や提供プラン、メリット、できることまで徹底解説!
まとめ
本記事では、ビデオ会議ツールの中でも人気の高い Google Meet と Zoom の2つのサービスに絞り、それぞれの特徴や違いをわかりやすく解説しました。
在宅勤務やリモートワークを中心に働き方改革が強く叫ばれている現代において、ビデオ会議ツールの重要性は年々高まっています。実際、業種や規模を問わずに様々な企業で多くの導入事例が生まれています。
どちらも高性能なビデオ会議ツールであり、在宅勤務やテレワークが普及した現代においては重要なサービスだと言えます。それぞれ強みや特徴が異なるため、この記事を読み返して内容を理解しておきましょう。
なお、これからビデオ会議ツールを導入するのであれば Google Meet がオススメです。 Google Meet は非常にセキュリティレベルの高いサービスであるため、安全な環境でビデオ会議を開催することができます。また、 Google Workspace (旧 G Suite )に搭載されている多彩な機能により、自社の業務効率化や生産性向上を実現できます。
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