Google App Maker とは? 短期間で Web アプリケーション構築を可能にした理由

Google App Maker とは? 短期間で Web アプリケーション構築を可能にした理由

この記事の目的

App Maker とは

App MakerG Suite for Business (Enterprise) ユーザーのために用意された、社内で使う Web アプリケーション開発のためのプラットフォームです。
作成した Web アプリケーションは、PC やスマートフォンのブラウザからアクセスして利用します。
※ G Suite は Google が 提供しているビジネス用(教育用などもある) Gmail で、 @gmail.com ではなく、@topgate.co.jp などの独自ドメインのアドレスでログインして使います。

執筆時点(2017年8月)では、正式に開始されていません

App Maker は EAP (Early Adopter Program) という枠組みで提供されており、正式に開始されておらず、一部の G Suite ユーザーのみが利用可能です。利用するには G Suite 管理者による EAP 申請
をおこなう必要があります。
正式開始日についてですが、Google Cloud Next '17 in Tokyo のセッションで、2017年Q4に開始予定、とアナウンスされています。
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料金について

G Suite の料金はかかりますが、App Maker 自体に追加料金はかかりません。

App Maker で何ができるか

短期間で業務アプリを作成

一般的に Web アプリケーションを作る場合、Web デザイナーやプログラマーなどの専門のスキルを持った開発者が必要です。
App Maker はボタンや一覧機能などの画面のパーツをドラッグ&ドロップで構築するため、ちょっとした画面であれば Web デザイナーでなくとも構築できます。
画面と実際に保存されるデータを同期してくれる機能が提供されているため、プログラミングを最小限に抑えています。そのため、プログラマーでなくても開発がしやすいようになっています。
また、ブラウザ上で開発を行うため、開発環境の構築といった作業も不要です。
App Maker の Web アプリケーションの配備は、ボタンひとつで Google クラウド上にアップロードされ、アクセスが可能になります。そのため自前で Web サーバーを用意する必要がありません。
develop_view.png

API を使った連携

App Maker は Google カレンダー , Gmail, Google ドライブ といった G Suite サービスを使った連携が簡単に行えます。例をいくつか上げておきます。

また、G Suite サービスだけではなく、サードパーティの Web API を用いて SlackTwitter への投稿なども可能です。

強固なセキュリティ(アクセス制限)

App Maker で開発したソースコードや設定ファイルは Google ドライブ上のひとつのファイルとして作成されるため、他のファイルと同じようにユーザー単位やグループ単位で柔軟なアクセス制限を設定できます。
Web アプリケーションとして公開した URL へのアクセス制限もユーザー単位やグループ単位で指定できます。
また、外部ドメインユーザーや一般公開(誰でもアクセス可能)の設定ができないようになっており、強固なセキュリティを確保しています。

Google が提供しているテンプレートとサンプルアプリケーション

開発のベースとするテンプレートや機能を紹介したサンプルアプリケーションが用意されています。
App Maker で作成できる Web アプリケーションの雰囲気をつかむ際はこのあたりを実際に試してみることをおすすめします。

おわりに

今回の記事では、App Maker でどのようなアプリケーションを作れるかを解説しました。
次の記事では、App Maker を利用する際のデータベースの設定について解説します。

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