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SLA (サービス品質保証)とは?メリットやチェックすべき3つのポイントを徹底解説!
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SLA という言葉をご存知でしょうか?日本語では「サービス品質保証」と呼ばれており、サービスを提供する事業者が、そのサービス品質を保証するためのものです。新しいサービスを導入する場合、 SLA が重要な判断指標になると言えます。
そこで本記事では、 SLA とは何か?という基礎的な内容から、 SLA の代表的な項目やメリット、チェックすべきポイントまで、あらゆる観点から一挙にご紹介します。サービス選びで失敗しないためにも、ぜひ最後までご覧ください。
目次
SLA とは?
SLA とは Service Level Agreement の略であり、日本語ではサービス品質保証と呼ばれています。主に IT 業界で使われている言葉であり、サービスを提供する事業者がサービスの利用者に対して、サービス品質を保証するためのものです。
SLA の対象は多岐にわたりますが、例えばクラウドサービスやレンタルサーバーなどが挙げられます。サービスの通信速度や停止時間などの項目を定めて、その品質が SLA で保証している値を下回った場合には料金減額などが行われます。
そのため、ユーザー目線では SLA は必ずチェックすべき重要なポイントになります。 SLA はサービスの可用性(障害などが発生した場合に停止せずに稼働し続けられること)や安定性を測るための有効な判断材料になるため、新しいサービスを検討する場合には、各サービスの SLA を確認することをオススメします。
なお、 SLA と似た言葉として SLO が挙げられます。 SLO とは Service Level Objective の略であり、サービスレベルの目標値を意味する言葉です。 SLA はサービスレベルを保証しているのに対して SLO はあくまで目標なので、両者を混同しないように注意しておきましょう。
可用性(HA) に関心のある方は以下の記事が参考になります。
HA( High Availability )とは?安全なシステム運用を実現するための技術・構成を徹底解説!
SLA の代表的な項目
SLA では様々な項目が定められています。サービスごとに内容は変わりますが、代表的なものをいくつかご紹介します。
サービスの内容
SLA では、そのサービスがどのようなものなのか?という内容が明記されています。 IT 系のサービスは目的や用途に応じて様々な種類が存在するため、 SLA でサービスの概要をわかりやすく整理しておくのです。
サービスの品質水準
サービス品質は利用者にとって大切なポイントです。例えば、大量のデータを処理するためにサービスを導入したのにも関わらず、その処理に丸一日以上かかるようではサービスの導入効果は薄れてしまいます。そのため、 SLA では処理速度や可用性など、重要な部分のサービス品質をあらかじめ明記しています。
SLA を遵守できなかった場合の取り決め
SLA は事業者から利用者に対するサービス保証であるため、仮に SLA に記載されている内容が遵守されなかった場合、何らかの処置をしなければなりません。この取り決めを明記しておくことも SLA では重要であり、多くのサービスでは利用料金の減額などを明記しています。
SLA のメリット
ここまで、 SLA の概要をご説明しましたが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?利用者目線の代表的なメリットをいくつかご紹介します。
サービス内容を事前に理解できる
SLA にはサービス内容が明記されているため、 SLA に目を通すだけでサービス概要を事前に理解することができます。これにより、事業者から細かい説明を直接受ける手間を省くことができ、効率的にサービスの検討を進めることができます。
サービス品質を具体的に把握できる
企業が何らかのサービスを導入する際、その先には解決したい課題や実現したいことが必ず存在します。サービス品質が事前にわからない場合、スペック不足でコストを無駄にするリスクがありますが、 SLA にはサービス品質が明記されているため、安心してサービスを導入できます。
事業者とのトラブル回避に繋がる
SLA はサービスの提供範囲や品質を具体的に定めているため、サービス利用中に不具合が発生した際、事業者と利用者との責任分界を行うための判断指標になります。何も基準がなければ話は平行線を辿ってしまいますが、 SLA があることにより、話し合いがスムーズに進み、大きなトラブルに発展することを回避できるのです。
SLA でチェックすべき3つのポイント
本章では、 SLA でチェックすべき重要なポイントをご紹介します。サービスごとに評価指標は異なりますが、昨今はクラウドが IT サービスの主流になっているため、クラウドサービスにおける SLA を前提として記載します。
対象サービス
SLA はサービスごとに定められている指標であるため、自社が導入を検討しているクラウドサービスが SLA の対象なのか?という点は必ずチェックしてください。例えば、パブリッククラウドのように多くの機能を内包しているサービスでは、機能ごとに SLA が定義されています。
そのため、自社が利用予定のサービス・機能について、それが SLA の対象になっているかどうかは非常に大切なポイントです。サービスの説明資料やホームページに SLA が掲載されていることが多いので、見逃さないように確認しておきましょう。
サービスの稼働率
クラウドサービスを検討する上で稼働率はとても重要なポイントです。稼働率とはすべての時間に対してシステムが稼働している時間の割合を意味するものです。例えば、1ヶ月(744時間)の間に1時間停止するシステムの稼働率は 99.87 % になります。
以下、代表的な SLA とダウンタイム(システム停止時間)との関係を表にまとめます。
SLA | ダウンタイム(システム停止時間) |
---|---|
99.99 % | 259.2秒(約4分) |
99.995 % | 129.6秒(約2分) |
99.999 % | 25.92秒 |
ここで言うダウンタイム(システム停止時間)とは、障害発生などでシステムが停止してから復旧するまでの時間を意味しています。つまり、稼働率が高いほどシステムが安定稼働している、と捉えることができ、安心してサービスを利用することができます。
サービスの提供範囲
サービスの提供範囲とは、事業者と利用者の責任分界点と言い換えることができます。例えば、フルマネージドサービスであればサーバー管理のほぼすべてを事業者が責任を持って管理するため、ユーザーがサーバー周りのハードウェアをメンテナンスする必要はありません。
このように、サービスの提供範囲を明確に線引きしておくことで、万が一、障害などでサービスが使えなくなった場合でも、両者間のトラブルを防ぐことができます。自社の運用工数を低減するためには、多くの部分を事業者側が対応してくれるサービスを選ぶべきだと言えるでしょう。
クラウド利用には Google Cloud (GCP)がオススメ
ここまで、 SLA について詳しく解説しましたが、 SLA はあくまでも判断基準の一つに過ぎません。最終的に目指すべきゴールは、自社にとって安全かつ有効なサービスを導入し、業務効率化や生産性向上を実現することです。
特にクラウドの場合、サービスごとに機能や安全性が異なるため、信頼できるサービスを選ぶことが大切です。そして、このような観点に立つと、クラウド利用には Google Cloud (GCP)がオススメのサービスと言えます。
以下、 Google Cloud (GCP)の概要やオススメな理由などを詳しく解説します。
Google Cloud (GCP)とは?
Google Cloud (GCP) は Google が提供しているパブリッククラウドサービスです。同じ種別のサービスとしては、 Microsoft 提供の Azure や Amazon 提供の AWS などが挙げられます。
Gmail や YouTube などの有名サービスで実際に動いているプラットフォーム技術をそのまま使用でき、非常に高いインフラ性能を誇ります。コンピューティングやストレージをはじめ、様々なセキュリティ対策機能が搭載されています。
また、 Google Cloud (GCP)は直感的に操作できるサービスであるため、専門知識がなくても簡単に扱える点が人気を集めている理由の一つです。実際に多くの企業が Google Cloud (GCP)を活用し、生産性向上やセキュリティ強化を実現しています。
Google Cloud (GCP)については、以下の記事で詳しく解説しています。
クラウド市場が急成長中?数あるサービスの中でGCPが人気の理由5選!
高い信頼性
Google Cloud (GCP)はとても高い信頼性を誇るサービスであり、 SLA に明記されているサービス稼働率は 99.9% 以上の値を誇っています。そのため、実業務でも安心してサービスを利用することができます。
また、 Google Cloud (GCP)が提供する各種機能は Google の成長とともにアップデートされていきます。このアップデートの中にはセキュリティ機能も含まれているため、 Google の最新のセキュリティ技術を使用できる点は、安全なクラウド利用を実現する上で大きなメリットであると言えます。
豊富なセキュリティ機能
Google Cloud (GCP)では、様々なシーンのセキュリティ対策に活用できる多種多様なツールを提供しています。
例えば、以下のようなサービスが挙げられます。
- Cloud Armor ( DDos 攻撃への対策)
- reCAPTCHA Enterprise ( bot 攻撃への対策)
- Web Security Scanner (セキュリティの脆弱性を可視化)
このように、 Google Cloud (GCP)には様々なセキュリティ機能が内包されています。つまり、 Google Cloud (GCP)はサービス自体が高い可用性を誇るだけではなく、自社のセキュリティ強化にも大きく貢献するのです。
用途ごとに別々のセキュリティツールを導入する場合、管理が煩雑になってコストも跳ね上がるため、 Google Cloud (GCP)という一つのサービスで一気通貫したセキュリティ対策を実現できる点は、企業にとって大きなメリットになります。
Google Cloud (GCP)を活用したセキュリティ対策に関しては以下の記事が参考になります。
Web アプリケーションを脅威から守る! Google Cloud (GCP)を活用したセキュリティ対策を一挙に紹介
数多くの SLA 対象サービス
Google Cloud (GCP)には目的や用途に応じて使い分けられる様々なサービスが搭載されており、その中の多くのサービスに SLA が適用されています。
以下、代表的なサービスを表にまとめます。
対象サービス | 概要 | SLA 上の稼働率 |
---|---|---|
Apigee | API 管理プラットフォーム | 99.9%以上 ※ Apigee スタンダードのみ99%以上 |
BigQuery | ビッグデータ解析サービス | 99.99%以上 |
Cloud Spanner | リレーショナルデータベース | マルチリージョンインスタンス:99.999% 以上 リージョナルインスタンス:99.99% 以上 |
Dataflow | ETL (データの抽出・変換・書き出し) | 99.9%以上 |
Pub / Sub | メッセージングサービス | 99.95%以上 ※ Pub / Sub Lite (ゾーントピック)は99.5% 以上 |
各サービスに関心のある方は以下の記事が参考になります。
API 活用の最前線に迫る! Apigee の3大活用パターン、国内事例、最新情報まで徹底解説!
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直感的なユーザーインターフェース
Google Cloud (GCP)はユーザーが簡単に利用できるように直感的なユーザーインタフェースを採用しています。そのため、サービスを利用する上で専門的な知識は必要なく、誰でも容易に扱うことができます。
せっかくツールを導入しても社員が満足に扱えない場合は、その導入効果は薄れてしまいます。その意味では、最小限の工数で最大のパフォーマンスを発揮できる Google Cloud (GCP)は非常に優れたソリューションであると言えます。
一般的には、新しいツールの導入は IT 部門の稼働逼迫を招く要因になりがちですが、 Google Cloud (GCP)であればその心配はなく、自社の生産性を維持したまま高レベルなセキュリティ対策を実現できます。
マネージドサービスとして提供されている
Google Cloud (GCP)に内包されているサービスの多くは、マネージドサービスまたはフルマネージドサービスとして提供されています。そのため、ユーザーがサーバー管理などの煩雑な作業を行う必要はありません。
これにより、面倒な作業はすべて Google に任せることができ、自社は本来注力すべき生産性の高い業務に集中できます。このように、自社の運用工数を低減できる点は Google Cloud (GCP)の大きなメリットだと言えるでしょう。
マネージドサービスやフルマネージドサービスに関心のある方は以下の記事が参考になります。
マネージドサービスとフルマネージドサービスの違いとは?メリット・デメリットまで徹底解説!
まとめ
本記事では、 SLA とは何か?という基礎的な内容から、 SLA の代表的な項目やメリット、チェックすべきポイントまで、あらゆる観点から一挙にご紹介しました。
自社に適した IT サービスを検討する上で、 SLA はとても重要なポイントになります。事前に SLA を確認しておくことで、そのサービスの内容や品質などを細かく把握することができ、事業者とのトラブル回避にも繋がります。
最近では、クラウドサービスの利用が主流になっていますが、クラウドはサービスごとに機能や安全性が異なるため、信頼できるサービスを選択することが大切です。複数サービスを比較検討して、安心して使えるものを慎重に選んでください。
そして、市場には多くのクラウドサービスが存在しますが、安全な環境でクラウドを使いたいのであれば Google Cloud (GCP)がオススメです。
Google Cloud (GCP)の各種サービスは、その多くが SLA に適応しており、とても可用性の高いサービスとなっています。また、 Google Cloud (GCP)には数多くのセキュリティ機能が搭載されているため、自社のセキュリティ強化をあらゆる観点から一気通貫で行うことができますし、マネージドサービスとして提供されているため、自社の運用工数を大幅に削減することが可能です。
本記事を参考にして、ぜひ Google Cloud (GCP)の導入を検討してみてはいかがでしょうか?
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