エンドポイントセキュリティとは?サイバー攻撃から自社を守る最新のセキュリティ対策を徹底解説!

エンドポイントセキュリティとは?サイバー攻撃から自社を守る最新のセキュリティ対策を徹底解説!

昨今、企業の情報を狙ったサイバー攻撃は高度化かつ多様化しており、多くの企業が自社を守るためのセキュリティ対策を講じています。セキュリティを強化するための手段は複数存在しますが、いま大きな注目を集めているのがエンドポイントセキュリティです。

エンドポイントセキュリティを活用することで、自社のセキュリティ体制を大幅に強化でき、サイバー攻撃のリスクを低減できます。そこで本記事では、エンドポイントセキュリティとは何かをあらゆる観点から徹底的に解説します。ぜひ最後までご覧ください。

エンドポイントとは?

エンドポイントセキュリティを理解するためには「エンドポイント」という単語を正しく理解する必要があります。エンドポイントは英語で「End Point」と表記されており、末端や終点などを意味する言葉として使われています。

つまり、セキュリティ用語としてのエンドポイントはネットワークに接続されている末端の機器を指しており、 PC やサーバー、タブレット端末、スマートフォン、プリンター、 ATM など、その種類は多岐にわたります。

さらに、近年では IoT ( Internet of Things :モノのインターネット)技術の進化に伴い、エンドポイントも多様化しています。あらゆる業界でネットワークに接続したセンサーが利用されており、世の中には数えきれないほど多くのエンドポイントが存在しています。

そして、エンドポイントはマルウェア(ユーザーのデバイスに不利益をもたらす悪意のあるプログラムやソフトウェアの総称)の侵入口となるため、攻撃者にとっては有力な攻撃対象になります。だからこそ、企業はエンドポイントの保護を強く求められており、実際に多くの会社がさまざまな対策を講じています。

エンドポイントセキュリティとは?

概要

エンドポイントセキュリティとは、エンドポイントに対してセキュリティ対策を行うことを意味しており、ネットワークに接続されている機器や情報をサイバー攻撃や不正アクセス、マルウェアの侵入から保護します。また、デバイスや情報を守るだけではなく、デバイス自体がウイルスの感染経路となって社内システムに感染することを防ぐような機能も備わっています。

エンドポイントは直接的にデータやファイルにアクセスできるため、悪意のある第三者の手に渡った場合のリスクは大きくなりますし、攻撃者にとってはサイバー攻撃の活動拠点とも言える場所です。そのため、エンドポイントの異常を検知し、攻撃を未然に防ぐことが重要になります。

機能

一口にエンドポイントセキュリティと言っても、シーンや用途に合わせて様々な対策が存在しており、一般的にはこれらをまとめてエンドポイントセキュリティ対策と呼んでいます。

エンドポイントセキュリティ対策の例としては、以下のような機能が挙げられます。

利用する製品やサービスごとに機能は異なるため、、自社の状況を正しく把握した上で適切なものを選択することが大切です。

従来のウイルス対策とエンドポイントセキュリティ対策の違い

従来のセキュリティ対策では、 PC にインストールするウイルス対策ソフトが一般的であり、主にウイルス感染やマルウェアのインストール防止が目的となっていました。

例えば、ファイアウォールや IDS ( Intrusion Detection System :不正侵入検知システム)、 IPS ( Intrusion Prevention System :不正侵入防御システム)などを駆使してウイルスの社内ネットワークへの侵入を防ぎ、必要に応じて駆除するような機能が挙げられます。

しかし、ウイルス対策ソフトで攻撃を防ぐためには、各ウイルスの特徴を把握し、複数のパターンファイルを用意する必要があります。パターンファイルの構築には一定の時間を要するため、最新のパターンファイルが適用されるまでの間に脆弱性が発生してしまい、この空白期間を狙ったゼロデイ攻撃と呼ばれるサイバー攻撃も存在しています。

一方、エンドポイントセキュリティは端末や情報を守ることに主眼を置いたセキュリティ対策であるため、ウイルスの侵入を防げなかった場合を想定した複数の機能が備わっています。例えば、ウイルス検知後の封じ込めや調査、復旧、データが盗まれた場合の暗号化機能などが挙げられます。

つまり、エンドポイントセキュリティで対策を行うことで、万が一ウイルスがエンドポイントに侵入した場合でも、被害を最小限に抑えることが可能になるわけです。一般的にウイルス対策ソフトは入口対策、エンドポイントセキュリティは出口対策と表現されています。これらを両面から対策することで、強固なセキュリティを実現することができます。

ゲートウェイセキュリティとエンドポイントセキュリティ対策の違い

エンドポイントセキュリティと似た言葉として、ゲートウェイセキュリティというものがあります。この2つは混同されがちですが、厳密には異なるものであるため、違いを正しく理解しておきましょう。

以下、両者の違いを表にまとめます。

ゲートウェイセキュリティ エンドポイントセキュリティ
目的 マルウェア侵入や不正アクセスの防止 エンドポイント(機器)や情報の保護
監視対象 社内ネットワークとインターネットの境界線 ネットワーク全体や接続されているエンドポイント
主な機能 外部からのマルウェア侵入をゲートウェイで遮断 セキュリティリスク低減のための様々な機能を搭載(不正アクセス防止、振る舞い検知、データ暗号化など)

ゲートウェイセキュリティは、ネットワークに対するマルウェア侵入や不正アクセスの防止を目的としており、社内ネットワークとインターネットの境界線を監視するものです。ゲートウェイ部分にファイアウォールや IDS 、 IPS などを導入し、外部からのマルウェア侵入を検知・防止します。

一方、エンドポイントセキュリティはエンドポイント(機器)や情報の保護を目的としており、ネットワーク全体や接続されているエンドポイントを統合的に監視します。また、マルウェアの侵入防止だけでなく、振る舞い検知やデータ暗号化など、様々な機能を駆使してセキュリティリスクを低減できます。

エンドポイントセキュリティが注目されている背景

クラウドの普及

近年、あらゆる場面でクラウド技術が活用されており、ビジネスシーンでもインターネットを利用する機会が増加しています。インターネット経由のアクセスは社内ネットワーク経由のアクセスと比較して、マルウェア侵入や情報漏洩のリスクが高いため、クラウドサービスを安全に利用するための手段として、エンドポイントセキュリティが広く注目を集めています。

テレワークの増加

昨今、新型コロナウイルスの影響や働き方改革の推進により、テレワークの機会が増えています。テレワークにおいては、オフィス以外の環境からインターネット経由で社内ネットワークにアクセスするため、従来のオフィス勤務と比較してセキュリティリスクが高まります。

また、テレワーク環境では社員が物理的に離れた場所で働いており、端末の利用状況を把握することが困難であるため、ゲートウェイでのセキュリティ対策は効果が薄れてしまいます。そのため、ネットワーク全体を監視でき、様々なセキュリティ機能を備えたエンドポイントセキュリティが心強い武器になります。

マルウェアの高度化

IT の進歩に伴い、マルウェア自体も高度化かつ多様化しています。例えば、ターゲットを定めて時間をかけながら侵入する標的型攻撃やインターネット以外の侵入経路を利用するものなど、その種類は多岐にわたります。

従来のウイルス対策ソフトやゲートウェイセキュリティでは、進化し続けるサイバー攻撃に対処できないケースも存在するため、エンドポイントセキュリティで多面的かつ安全性の高いセキュリティ対策を講じることが重要になります。

エンドポイントセキュリティの種類

エンドポイントセキュリティは多くの種類が存在しており、それぞれサービスの特徴は大きく異なります。本章では、代表的なエンドポイントセキュリティをいくつかご紹介します。

EPP

EPP ( Endpoint Protection Platform )は従来から利用されていたアンチウイルスソフトウェアであり、エンドポイントに対してインストールするファイルを読み取ることで既知のマルウェアを検知し、サイバー攻撃を阻止・修復します。ただし、未知のマルウェアを検知することはできないため、既知のマルウェア限定のセキュリティ対策となっています。

NGEPP

NGEPP ( Next Generation Endpoint Protection Platform )は振る舞い検知によりマルウェアを検知するセキュリティ対策です。振る舞い検知はマルウェア特有の構造や動作をもとに不審なプログラムを検知するものであり、未知のマルウェアにも対応できる点が大きな特徴となっています。

EDR

EDR ( Endpoint Detection and Response )は、侵入したマルウェアの検知・拡散防止・除去を行うためのセキュリティ対策です。 EDR はマルウェアの侵入を前提とした対策であり、仮に侵入を防げなかった場合の被害を最小限に抑えることができます。そのため、 EPP や NGEPP と EDR を組み合わせることで、自社のセキュリティをより強化することが可能です。

DLP

DLP ( Data Loss Prevention )はエンドポイントやネットワーク上のデータを監視し、不審な動作を検知した場合にアラートを通知し、阻止することも可能です。 DLP は外部からの攻撃だけでなく、内部からの情報漏洩や誤操作を防ぐ効果もあるため、包括的なセキュリティ対策を行うことができます。

DLPに関して理解を深めたい方は以下の記事がオススメです。

効率的なデータ保護を実現! DLP の概要、機能、メリット、活用事例まで一挙に紹介!

エンドポイントセキュリティは Google Workspace がオススメ

エンドポイントセキュリティは多くの種類が存在するため、自社の状況や目的に応じて最適なサービスを選択することが大切です。最適なサービスを判断するためには様々な考え方がありますが、サービス自体の信頼性や使いやすさは重要な指標になります。

セキュリティ対策という特性上、信頼性の低いサービスでは不安が残りますし、仮に高機能なサービスであっても使いにくいものであれば満足に使いこなすことはできず、自社の生産性や業務効率は低下します。そのため、信頼性が高く使いやすいサービスを選ぶことがオススメです。

このような観点からエンドポイントセキュリティを選ぶ場合、 Google Workspace がオススメです。以下、 Google Workspace の概要やエンドポイントセキュリティにオススメな理由などを詳しく解説します。

Google Workspace とは?

Google Workspace は Google が提供するクラウド型のグループウェアサービスであり、ビジネスメールやクラウドストレージ、スケジュール管理、ビジネスチャット、ビデオ会議など、企業に必要な機能がすべて揃っています。

Google 自身も業務の中で Google Workspace を活用しており、サービスの利用者は Google の強固なインフラと最先端のテクノロジーを自由に活用できるため、とても信頼性の高いサービスであると言えます。

そして、エンドポイントセキュリティの強化に寄与する機能が多く搭載されている点も Google Workspace の大きな特徴です。エンドポイントセキュリティの機能については、次項で詳しくご紹介します。

エンドポイントセキュリティにオススメな理由

Google Workspace の管理画面からエンドポイント管理の機能を利用することで、 Google Workspace 環境にアクセスした履歴のある端末一覧が表示され、管理したい端末を選択すると、その端末に関する様々なステータスを確認できます。

例えば、 Google Workspace との同期時間、パスワード有効化の有無、暗号化の有無などが挙げられます。また、デバイス種別( Windows や Mac など)や OS バージョンを確認することも可能です。

さらに、 Google Workspace のモバイルデバイス管理では、エンドポイント管理と同様に端末一覧をコンソール画面上に表示することができ、 Android 端末だけでなく、 iOS 端末も同じ画面で一元的に確認可能です。確認できる項目としては、 Google Workspace との同期時間、 OS 種別、管理レベルなどが挙げられます。

加えて、情報の確認だけではなく、端末のブロックも管理コンソール画面から実行できます。対象となる端末を選択してブロックを行うと即座に端末がブロックされ、 Google Workspace の環境から強制的にログアウトされます。なお、ブロック解除も同一画面から簡単に実行できます。

上記で挙げた以外にも、 OS 管理、 Chrome ブラウザ管理、デバイスルールなど、細かい設定を行うことが可能です。また、 Google Workspace にはエンドポイントのデバイス管理だけではなく、アクセス管理の機能も搭載されているため、よりセキュリティを強化することができます。

そして、これらはすべて Google Workspace の管理画面から設定でき、ボタンを数回クリックするだけの直感的な操作で完了します。そのため、エンドポイントセキュリティを行うために専門知識は必要なく、管理者の負荷を軽減できる点も嬉しいポイントです。

このように、 Google Workspace を活用することで質の高いエンドポイントセキュリティを手間なく実現することが可能になります。

自社の生産性向上を実現可能

前述した通り、 Google Workspace にはビジネスメールやクラウドストレージ、ビデオ会議など、業務効率を高めるための機能やツールが多数搭載されています。そのため、エンドポイントセキュリティだけでなく、あらゆるシーンにおける生産性向上に繋がります。

つまり、 Google Workspace を活用することで、安全なエンドポイントセキュリティを手間なく実現しつつ、組織の生産性を高めて強い経営基盤を構築できるというわけです。このような理由から、実際に多くの企業が Google Workspace を導入し、業務効率化を図っています。

Google Workspace に関しては以下の記事が参考になります。
【最新情報】G Suiteがブランド変更!Google Workspaceの料金、機能、既存契約への影響は?

Google Workspace によるエンドポイント管理は以下の記事で詳しく解説しています。
Google Workspace のデバイス管理、アクセス管理の機能でセキュリティを強化!

まとめ

本記事では、エンドポイントセキュリティについてあらゆる観点から詳しく解説しました。昨今、クラウドの普及やマルウェアの高度化などにより、エンドポイントセキュリティの必要性は高まっています。

最近では、従来のウイルス対策ソフトやゲートウェイセキュリティでは対処が難しいサイバー攻撃も登場しているため、自社の状況に合わせた最適なエンドポイントセキュリティの対策を検討してください。

エンドポイントセキュリティには様々な種類がありますが、せっかく導入するのであれば Google Workspace がオススメです。 Google Workspace は高性能なグループウェアサービスであり、エンドポイントセキュリティを強化するための機能も多数搭載されています。

すべての操作を直感的に行うことができるため、工数をかけずに自社のセキュリティを強化できます。また、ビジネスメールやオンラインストレージ、ビデオ会議など、様々なツールが搭載されているため、自社の生産性向上にも大きく寄与します。

そして、 Google Workspace の契約はトップゲート経由がオススメです。トップゲートで契約することで

など、様々なメリットを享受することができます。

Google Workspace のようなグループウェアは、サービスを利用開始した後の運用方法によってサービスの導入効果が大きく変わります。 Google と直接契約した場合は専任担当が付かないため、運用に関するアドバイスを受けることはできません。その点、トップゲートで契約すれば、いつでもプロに運用面の相談を行うことができ、自社の Google Workspace 運用をより良い方向に導くことが可能です。導入前のご相談も受け付けていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

本記事を参考にして、ぜひ Google Workspace の導入を検討してみてはいかがでしょうか?



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