管理者や情シスに届けたいGoogle Workspace のログイン管理における7つのポイント

管理者や情シスに届けたいGoogle Workspace のログイン管理における7つのポイント

全世界で多くの企業に利用されている Google Workspace 。 Google のテクノロジーを搭載したクラウド型のグループウェアサービスです。 Google Workspace はサービス自体が堅牢なセキュリティを備えていますが、ログイン管理を最適化することでさらに安全に運用できます。

そこで本記事では、ログイン管理の基礎から、Google Workspace における運用のポイントを7つに厳選してご紹介します。

ログイン管理とは?

ログイン管理とは、管理者が特定のデータベースやクラウドサービスなどへの社員のログインを制御することです。

例えば、機密情報が保管されているデータベースには管理職しかログインできないようにしたり、特定のクラウドサービスには一部の人間しかログインできないようにするなど、ログイン権限を設定するイメージです。

また、ログインしようとしているのが本人であるかどうかをチェックすることもログイン管理の大切な役割です。多要素認証やデバイス認証などが代表的な例であり、第三者による不正ログインの防止に繋がります。

ログイン管理をしない場合の3つのリスク

第三者による不正ログイン

悪意のある第三者がアカウントへ不正にログインし、様々な問題を引き起こします。例情報の持ち出しやなりすましメールの送信、高額請求の発生などを引き起こします。特に「退職者の消し忘れアカウント」などは格好の標的となります。

セキュリティ事故の発生

脆弱なアカウントから機密データが漏洩した場合、企業の社会的信用は失墜します。個人情報保護法への対応という観点からも、ログイン管理は経営上の必須事項です。

ガバナンスの低下と運用の属人化

ルールがない状態では、誰にどの権限を与えるべきかの判断が現場任せになり、統制が効かなくなります。管理者が不在の際に設定変更ができず、業務が停滞するリスクも孕んでいます。

管理者必見! Google Workspace のログイン管理における7つのポイント

ログイン管理のポイントと聞くと、定期的なパスワード変更などが思い浮かびませんか?実はこれは間違いであり、2017年6月に NIST (米国国立標準技術研究所)が発表した「電子的認証に関するガイドライン」の中には、サービス提供者はパスワードの定期変更を要求すべきでない旨が記載されています。

そして 2018年3月、総務省は「国民のための情報セキュリティサイト」の中で、定期的なパスワード変更は不要である旨を明記しました。このように、ログイン管理に関しては意外と一般的に知られていないことも多いと思います。

そこで本章では、 Google Workspace を利用する上で、効果的なログイン管理を実現するためのポイントを7つに厳選してご紹介します。自社のセキュリティを高めるためにも、ぜひご覧になってください。

1. パスワードの使い回しを禁止する

一般的には、複数のサービスやシステムを併用している企業が多く、全てのサービスで同一のパスワードを設定している社員も少なくありません。しかし、パスワードの使い回しはパスワードリスト攻撃によるリスクが大きくなります。パスワードリスト攻撃とは、特定のサービス経由で不正取得したログイン情報で別サービスにログインするサイバー攻撃の一種です。

Google Workspace における最も基本的なログイン方法が「 ID 」と「パスワード」によるものです。 Google Workspace はサービス自体が堅牢なセキュリティを備えていますが、別サービスからログイン情報が漏れてしまった場合は、不正ログインを防ぐことはできません。そのため、パスワードの使い回しをルールとして禁止することをオススメします。

2. パスワードのポリシーを設定する

パスワードは設定すれば良いというものではなく、安全性を担保する必要があります。すぐに不正ログインを許してしまうような簡単なパスワードでは意味がありません。

Google Workspace の管理画面では、パスワードに関する設定を行うことができ、パスワードの最低文字数の設定やパスワードの安全度をチェックできます。安全性の低いパスワードをユーザーが設定しないように警告を出すなど、運用面での工夫を検討してください。

3. 2段階認証を導入する

2段階認証とは、ログイン認証を2回のプロセスに分けて行うことです。2段階認証を導入することで、万が一パスワードが流出した場合でもアカウントを守ることができます。

一般的には、「パスワードによるログイン認証」と「スマートフォン・ PC 」などのデバイスを用いた本人確認で2段階認証を行うケースが多いです。 Google Workspace の管理画面から設定できるので、確実に実施しておきましょう。

4. セキュリティキーの使用を強制する

セキュリティキーは、物理的なデバイス(USB型やスマートフォンの組み込み機能)を用いた認証方式で、フィッシング攻撃に対して非常に高い防御力を持ちます。

Google Workspace では、セキュリティキーの使用をユーザーに強制できるため、より安全なサービス運用が可能になります。以前は一部プランのみの機能でしたが、現在は Business エディションを含む多くのプランで設定可能です。

5. ログインにおける監査ログを取得する

セキュリティを高めるためには、ログインにおける監査ログの取得も有効な手段になります。例えば、何度もログインに失敗していたり、短時間で異なる場所からログインしている履歴が見られる場合には、不正アクセスの可能性が高いと言えます。

Google Workspace には 「 Google Vault 」という機能が搭載されており、 Google Workspace 内の監査ログを取得できます。取得したログデータはエクスポートできるため、分析結果を今後の運用に活かすことが可能です。また、管理コンソールの「調査ツール」等を使えば、怪しい動きがあった場合は管理者に通知メールを送ることもできます。

6. サードパーティのソリューションを併用する

Google Workspace は高いセキュリティを誇るサービスですが、サードパーティのソリューションを組み合わせることで、さらに利便性や安全性を高めることが可能です。

例えば、既存の社内システムと ID を一元化する「シングルサインオン( SSO )や、標的型攻撃メール対策ができる「メール誤送信防止」などが挙げられます。ただし、サードパーティのソリューションを使うためには、当然ながら追加コストが発生するため、自社の要件や実現したいことを明確にした上で慎重に検討していきましょう。

7. 適切なアクセス制御を行う

アクセス制御は第三者のアクセスを防ぐための有効な手段になります。アクセス制御の代表的な例としては、特定の端末以外からはシステムにログインできないような設定を行うなどが挙げられます。

Google Workspace では、以前は IP 制限や端末認証による制御に外部ツールが必要でしたが、現在は上位プランで提供される「コンテキストアウェア アクセス」という標準機能を用いることで、場所やデバイスの状態に基づいた高度なアクセス制御が可能になっています。

セキュリティを高めるなら Enterprise エディションがオススメ

Google Workspace には、「 Business 」と「 Enterprise 」の2つのエディションが存在します。各エディションの中でさらに細かくプランが分かれており、それぞれ価格や特徴は異なりますが、より高度なセキュリティ統制機能は Enterprise エディションが最も充実しています。

例えば、 Business エディションでも上位プランであれば Google Vault やセキュリティキーの強制使用には対応していますが、より高度な「コンテキストアウェア アクセス(詳細なアクセス制御)」や、組織全体のセキュリティ状況を可視化するダッシュボード機能は Enterprise エディションで真価を発揮します。また、高度な DLP(データ損失防止)による自動的な情報漏洩対策も、Enterprise エディションであればフル機能で活用可能です。

さらに Enterprise エディションは一部プランを除き利用人数が無制限であることに加えて、様々な業務効率化ツールが搭載されています。例えば、コードなしで簡単にアプリケーションを作れる「 Appsheet 」や、 BigQuery のデータをスプレッドシート上で利用できる「コネクテッドシート」などが挙げられます。

このように、 Google Workspace の Enterprise エディションを活用することで、安全な環境でサービスを運用できるだけでなく、自社の業務効率化や生産性向上にも直結します。

まとめ

本記事では、ログイン管理の基礎的な内容から、 Google Workspace におけるログイン管理のポイントを7つに厳選してご紹介しました。

会社のセキュリティを担保する上でログイン管理は必要不可欠なものです。 Google Workspace を安全に運用するためにも、この記事で紹介した内容を実践してみてください。

また、ログイン管理をはじめとするセキュリティの安全性を高めたい場合は Google Workspace の Enterprise エディションがオススメです。セキュリティ面の優位性に加えて、生産性向上に直結するソリューションも多数搭載されています。

本記事を参考にして、ぜひ Google Workspace の導入を検討してみてはいかがでしょうか?

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