3大パブリッククラウドサービスGoogle Cloud、AWS、Azureの認定資格を徹底比較!

3大パブリッククラウドサービスGoogle Cloud、AWS、Azureの認定資格を徹底比較!

近年、クラウドサービスの需要は年々増加しており、それに伴い、パブリッククラウドサービス認定資格の価値も高まっています。しかし、認定資格の種類はとても多く、それぞれの違いを理解できていない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、Google Cloud、AWS、Azureといった、代表的なパブリッククラウドサービスの認定資格について、概要や出題範囲など、様々な観点から徹底的に比較します。

会社として受託を増やしていく上では、実績は大切な指標であり、認定資格の保有者が在籍していることは、受託案件を受ける際の安心材料になります。パブリッククラウドサービスの認定資格取得を検討されている方は、ぜひご覧ください。

パブリッククラウドサービス認定資格とは?

パブリッククラウドサービス認定資格とは、クラウド事業者が公式展開している資格のことを指します。認定資格はサービスごとに用意されており、サービスを提供している会社が個別に認定を行っています。

認定試験の内容はサービスごとに異なり、同サービス内でも各分野において複数の認定資格が存在しています。クラウド全般に関する知識はもちろんのこと、サービスに関する理解や実践的な知識を求められるケースが多いです。

パブリッククラウドサービス認定資格は、容易に取得できるものではないため、サービス認定を保持していることは信頼に直結します。個人のスキル・知識の証明にもなりますし、認定資格の保持者が自社内に在籍していることで、会社としての信頼を得ることができます。

代表的なパブリッククラウドサービス

GCP(Google Cloud Platform)

Googleが提供するパブリッククラウドサービスであり、Google社内で使用されている高性能かつ高いセキュリティ機能を持ったインフラを利用できます。また、他のGoogleサービスとの連携に適していることに加えて、データ解析や機械学習系サービスとも相性が良い点が特徴です。

AWS(Amazon Web Service)

Amazonが提供するパブリッククラウドサービスであり、細かく分けると700以上の豊富なサービスを有しています。レンタルサーバーやデータ保存、バックアップなどの基本的な機能はもちろん、IoTシステムの構築や機械学習に関するサービスやAPIを利用することができます。

Microsoft Azure

Microsoftが提供するパブリッククラウドサービスであり、Microsoftの製品と相性が良い点が特徴です。企業内で構築した業務システムとOffice系ソフトなどを連携可能なため、普段Officeを使い込んでいる企業にとっては、非常に利便性が高いサービスです。

Google Cloud認定資格

Google Cloud認定資格は、Googleが公式発行している認定資格です。Google Cloud(GCP)を活用したアプリケーションやデータソリューションなどの設計・開発・運用といった、クラウドエンジニアに必要なスキルを習得したことを認める資格です。Google Cloud認定資格には複数の種類があり、アプリケーション開発やインフラ関連など、内容は多岐にわたります。

Associate Cloud Engineer

Google Cloud認定資格の中で、最もオーソドックスな内容になっています。アプリケーションのデプロイ、オペレーションのモニタリング、エンタープライズソリューションの管理などが含まれます。

Associate Cloud Engineer認定試験では、以下の能力が求められます。(Google公式の推奨として「6ヶ月以上のGoogle Cloud実務経験」が定義されています。)

受験料は$125 で、受験言語は英語、日本語、スペイン語、インドネシア語に対応しています。

Professional Cloud Architect

Professional Cloud Architect

Professional領域は、Associate領域よりも専門的な内容になります。Google Cloudの組織活用に必要なクラウド アーキテクチャやGCPに関する専門的な知識が問われます。ビジネス目標を推進するための堅牢かつ安全な動的ソリューションを設計、開発、管理するスキルを持ったアーキテクトです。

Professional Cloud Architect認定試験では、以下の能力が求められます。(Google公式の推奨として「3年以上の業界経験(GCPを使用したソリューションの設計と管理の経験1年以上を含む)」が定義されています。)

受験料は$200で、受験言語は英語、日本語に対応しています。

Professional Collaboration Engineer

ユーザーやコンテンツなどを考慮しながらビジネス目標を具体的な構成し、ポリシーやセキュリティ対策に変換するスキルが問われます。エンジニアリングとソリューションの視点を持って業務に取り組み、効率的で安全な通信とデータアクセスを実現するアーキテクトです。

Professional Collaboration Engineer認定試験では、以下の能力が求められます。(Google公式の推奨として「3年以上の業界経験(G Suite の管理の経験 1 年以上を含む)」が定義されています。)

受験料は$200で、受験言語は英語、日本語に対応しています。

Professional Data Engineer

データを収集、変換、公開して、データに基づく意思決定をするためのスキルが問われます。データ処理システムの設計、構築、運用化、保護、モニタリングや、既存の機械学習モデルの活用、デプロイ、継続的なトレーニングなどが挙げられます。

Professional Data Engineer認定試験では、以下の能力が求められます。(Google公式の推奨として「3年以上の業界経験(GCPを使用したソリューションの設計と管理の経験1年以上を含む)」が定義されています。)

受験料は$200で、受験言語は英語、日本語に対応しています。

以下、Google Cloud認定資格のまとめです。

試験時間 受験料 受験言語
Associate Cloud Engineer 120分 $125 英語、日本語、スペイン語、インドネシア語
Professional Cloud Architect 120分 $200 英語、日本語
Professional Collaboration Engineer 120分 $200 英語、日本語
Professional Data Engineer 120分 $200 英語、日本語

AWS認定ソリューションアーキテクト

AWS認定ソリューションアーキテクトは、AWSに関する知識の深さを証明する資格です。実業務でも活用できる知識を習得できるほか、客観的に自分の能力を証明できるためクラウドエンジニアに人気の高い資格です。この資格を取得することで、クライアントの要件や目的にあった環境構築ができ、AWSを最適に利用することができるようになります。

クラウドプラクティショナー (初級)

AWS認定クラウドプラクティショナーは、AWS認定の中でも基礎となるスキルを認定する試験です。AWSにおけるクラウドの知識をしっかりと学び、全体の構造を理解することや、AWSを利用することでどのような効果があるかを説明できるスキルを身につけます。

AWS認定クラウドプラプラクティショナーでは、以下のスキルが求められます。(試験準備としては、AWSを実際に1年以上利用することが推奨されています。)

受験料は11,000円で、受験言語は英語、インドネシア語、日本語、韓国語、中国語に対応しています。

アソシエイト(中級)

AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト

AWS における分散システムの可用性、コスト効率、高耐障害性およびスケーラビリティの設計に関する 1年以上の実務経験を持つソリューションアーキテクト担当者を対象としています。

AWS のテクノロジーを使用した、安全かつ堅牢なアプリケーション構築およびデプロイの知識や、顧客要件に基いたアーキテクチャ設計原則に沿って、ソリューションを定義できることが求められます。

推奨される知識・経験は以下の通りです。

受験料は15,000円で、受験言語は英語、日本語、韓国語、中国語に対応しています。

AWS認定デベロッパー – アソシエイト

AWS認定デベロッパー – アソシエイト試験は、AWS ベースのアプリケーションの開発や保守における 1年以上の実務経験がある開発担当者を対象としています。

AWS の主要サービス、使用方法、基本アーキテクチャのベストプラクティスについての理解や、AWS を使用するクラウドベースのアプリケーション開発、デプロイ、デバッグについて習熟していることが求められます。

推奨される知識・経験は以下の通りです。

受験料は15,000円で、受験言語は英語、日本語、韓国語、中国語に対応しています。

AWS認定SysOpsアドミニストレーター – アソシエイト

AWS認定SysOpsアドミニストレーター – アソシエイト試験は、AWS における開発、管理、運用に関する少なくとも 1年以上の経験を持つ、SysOpsを担当するシステムアドミニストレーターを対象としています。

スケーラブルで、高可用性および高耐障害性を備えたシステムをAWSでデプロイ、管理、運用したり、AWSとの間のデータフロー実装および制御などのスキルが求められます。

推奨される知識・経験は以下の通りです。

受験料は15,000円で、受験言語は英語、日本語、韓国語、中国語に対応しています。

プロフェッショナル(上級)

AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル

AWS 認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル試験は、AWS におけるシステムの管理および運用に関する 2 年以上の実務経験を持つソリューションアーキテクト担当者を対象としています。

AWSで、動的なスケーラビリティ、高可用性、耐障害性、信頼性を備えたアプリケーションを設計し、デプロイするスキルが求められます。また、AWSによる複雑な多層アプリケーションの移行やコストコントロール戦略の導入も出題範囲です。

推奨される知識・経験は以下の通りです。

受験料は30,000円で、受験言語は英語、日本語、韓国語、中国語に対応しています。

AWS認定DevOpsエンジニア – プロフェッショナル

AWS認定DevOpsエンジニア – プロフェッショナル試験は、AWS環境のプロビジョニング、運用、管理において 2年以上の経験を持つ、DevOpsエンジニア担当者を対象としています。

AWSで継続的デリバリーのシステムと手法を実装・管理したり、セキュリティコントロール、ガバナンスプロセス、コンプライアンス検証の実装・自動化などが必要スキルとして求められます。

推奨される知識・経験は以下の通りです。

受験料は30,000円で、受験言語は英語、日本語、韓国語、中国語に対応しています。

以下、AWS認定ソリューションアーキテクトのまとめです。

試験時間 受験料 受験言語
クラウドプラクティショナー(初級) 90分 11,000円 英語、インドネシア語、日本語、韓国語、中国語
AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト 130分 15,000円 英語、日本語、韓国語、中国語
AWS認定デベロッパー – アソシエイト 130分 15,000円 英語、日本語、韓国語、中国語
AWS認定SysOpsアドミニストレーター – アソシエイト 130分 15,000円 英語、日本語、韓国語、中国語
AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル 180分 30,000円 英語、日本語、韓国語、中国語
AWS認定DevOpsエンジニア – プロフェッショナル 180分 30,000円 英語、日本語、韓国語、中国語

Microsoft Azure認定試験

Microsoft Azure認定試験は、マイクロソフト認定プロフェッショナルという試験を通して認定が行われます。認定試験の種類は、基礎編、開発者、管理者、DevOpsエンジニアなどに分かれているので、自分の状況に応じて、試験を選択することが可能です。

Microsoft Azure認定試験は、過去の認定試験が頻繁に廃止・統合されており、試験の枠組みは常に変化します。そのため、必ず公式サイトで最新情報を確認するようにしてください。ここでは、代表的な試験をいくつかピックアップして、ご説明します。

Microsoft Azure Fundamentals

Microsoft Azure Fundamentalsは、Microsoft Azure認定試験の中で、最も基礎的な内容になっています。

クラウドサービス全般の基礎知識に加えて、それらのサービスがMicrosoft Azureでどのように提供されるのか?を問われる試験です。

出題範囲は以下の通りです。

受験料は12,500円で、受験言語は英語、日本語、中国語、韓国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語に対応しています。

Microsoft Azure Administrator

Microsoft Azure Administratorは、組織のMicrosoft Azure環境の実装、管理、監視に関する専門知識が求められる試験です。

受験するためには、Azureのコアサービス、Azureワークロード、セキュリティ、およびガバナンスについて十分に理解しているとともに、Azureの管理に関する少なくとも6か月の実務経験が必要です。

出題範囲は以下の通りです。

受験料は21,103円で、受験言語は英語、中国語、韓国語、日本語に対応しています。

Developing Solutions for Microsoft Azure

Developing Solutions for Microsoft Azureは、Microsoft Azureでのクラウドアプリケーションとサービスの設計、構築、テスト、および保守に関する専門知識が求められる試験です。

受験するためには、1〜2年の専門的な開発経験とMicrosoft Azureの経験が必要です。さらに、Azureでサポートされている言語でのプログラミング能力なども必要スキルとして定められています。

出題範囲は以下の通りです。

受験料は21,103円で、受験言語は英語、中国語、韓国語、日本語に対応しています。

以下、Microsoft Azure認定試験のまとめです。

試験時間 受験料 受験言語
Microsoft Azure Fundamentals 60分 12,500円 英語、日本語、中国語、韓国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語
Microsoft Azure Administrator 150分 21,103円 英語、中国語、韓国語、日本語
Developing Solutions for Microsoft Azure 150分 21,103円 英語、中国語、韓国語、日本語

まとめ

いかがだったでしょうか。本記事では、Google Cloud、AWS、Azureの3つのパブリッククラウドサービスについて、それぞれの認定資格の内容を詳しくご紹介しました。

現在、クラウドサービスの普及に伴い、パブリッククラウド認定資格の価値は年々高まっています。認定資格は受託を増やすための武器になりますし、認定資格の保有者が在籍していることは、受託案件を受ける際の安心材料としてアピールすることができます。

今からパブリッククラウド認定資格を目指すなら、Google Cloudがオススメです。米Global Knowledge Training LLC.の独自調査「稼げる認定資格Top15 2020年版」では、Google Cloud認定資格が2年連続でトップにランクインしています。また、年収の伸び率に関しても”昨年比26%増”と大幅な増加を記録しており、Google Cloud認定資格を取得するメリットは年々大きくなっていると言えます。

そして、Google Cloud認定資格の取得は独学では困難なため、トップゲートのGoogle Cloud認定トレーニングがオススメです。トップゲートは豊富な実績と多様なメニューで、受講者のレベルやニーズに合わせた最適なトレーニングを提供しており、トレーニング後のアフターフォローも充実しているため、やりっぱなしで終わらない一貫したサポートも特徴の一つです。

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