ビッグデータの保存先はGoogle Cloudで決まり! BigQueryでデータを管理・分析のすすめ

ビッグデータの保存先はGoogle Cloudで決まり! BigQueryでデータを管理・分析のすすめ

近年、ビッグデータを活用する企業が増えています。長期的にデータを蓄積し、得られたデータを分析することで、客観的かつ多角的に今後のアクションを決定することができます。

自社でデータ活用を始めたいと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、ビッグデータの活用方法は多岐にわたり、色々なサービスが各社から提供されています。「数が多すぎてどれが良いのかわからない」と、悩んでいる方は多いと想像しています。

そこで本記事では、データ管理の重要なポイントから、データの保存先としてGoogle Cloudがオススメな理由まで、一挙にご紹介します。また、データの管理・分析に便利な『BigQuery』についても詳しく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

ビッグデータの概要や活用事例を知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
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データ管理の重要性

AIやIoTなどのテクノロジーの進化に伴い、企業が取り扱うデータ量は増加傾向にあります。今後もデータは増加の一途を辿り、さまざまな観点からデータ管理の重要性が大きくなっています。

例えば、コンプライアンスや法令遵守への対応が挙げられます。有事の際、提出可能なデータが何も残っていない状態では、企業として存続していくことはできません。データを適正に管理し、万が一の事態に備えておく必要があります。

また、データに基づいた経営戦略の策定も一般的になりつつあります。データを活用することで、自社の業務課題を抽出・解決し、コスト削減に繋げることができます。さらにデータを解析して、新たなマーケティング戦略を策定することで、売上アップを実現することも可能です。

最近では、クレームや訴訟への対策としてログをデータで残すことも多くなっています。人がいないような場所でも、IoTやM2Mなどの機械を利用して、あらゆる環境下でさまざまなデータを取得しています。

このように、企業におけるデータの価値は年々高まっています。自社を守り、そして、新たな経営戦略を打ち出して成長していくためにも、膨大なデータを効率的に管理できる経営システムが、すべての企業に求められています。

ビッグデータ管理のポイント

コストを最小限に抑える

ビッグデータを管理するためには、データを置いておくスペースが必要になるため、当然ながらコストが発生します。データを管理するためのサービスは多く展開されており、たくさんの選択肢があります。

自社が保有するデータ量、将来的なスケール、データ活用の目的など、あらゆる要素を明確にし、最適なデータ管理方法を選びましょう。自社の状況に合わせて、サービスの機能を取捨選択し、コストを最小限に抑えることが大切です。

データの消失・漏洩リスクを考慮する

データを管理するにあたり、消失リスクも考えなければいけません。せっかくビッグデータの活用を決めたとしても、何らかの不具合でデータがすべて消えてしまったら、元も子もありません。

また、データの消失リスクに加えて、情報漏洩リスクも注意すべき大切なポイントです。仮に、保有する顧客情報が漏洩してしまった場合には、取り返しのつかない事態に陥ってしまいます。

自社の情報資産を確実に守るために、リスクの少ない管理方法を選びましょう。特にクラウドサービスを活用する場合は、データ保全の信頼性やセキュリティレベルの考慮が必要になります。

長期的に大切なデータを保管する

あらゆる企業にとって、データは立派な財産です。そして、データは長い期間ためればためるほど、その価値は高まります。活用できるデータ量が増えるということは、データから得られる情報の信頼性が上がることを意味します。

つまり、ビッグデータ管理を検討する際は、短期的な目線で『単なる保存先』を探してはいけない、ということです。数十年先を見据えた中長期的な目線で、データを長期間にわたって保管可能なサービスを選定することが大切です。

ビッグデータの保存先はGoogle Cloudがオススメ

Google Cloudとは

Google Cloudとは、Googleが提供しているパブリッククラウドサービスです。同じ種別のサービスとしては、Microsoft提供のAzureやAmazon提供のAWSなどが挙げられます。Google CloudはIaaS・PaaSの領域をカバーしており、用途に応じて利用できる多くの機能がサービスとして提供されています。

Google Cloudの強み

Google Cloudは、高品質なITプラットフォーム環境を『必要な時に、必要なだけ、自由に利用』することができます。そのため、初期導入コストを抑えることができますし、ランニング費用は従量課金なので、自社の状況に合わせて柔軟に対応することが可能です。

Google Cloudは月間60億時間分の動画を再生するyouTubeや、10億人のユーザーが利用しているGmailと同じインフラをベースとしています。そのため、高速で安定したパフォーマンスとスケールを実現します。

さらに、Google Cloudは第三者認証取得のハイレベルなセキュリティを備えており、「SSAE16 / ISAE 3402 Type II:SOC 2/SOC 3」「ISO 27001・FISMA Moderate」「PCI DSS v3.0」など、さまざまな年次監査を受けています。

そのため、前章の「ビッグデータ管理のポイント」として挙げた「データの消失・漏洩リスク」や「長期的なデータ保管」という観点で見ても、Google Cloudの信頼性は高く、安心して実業務に利用することができます。

そして、Google Cloudは『BigQuery』という超優秀なビッグデータ解析サービスを提供しています。BigQueryは100%クラウドで提供されているため、サーバーレスでスケーラビリティがあり、非常にコストパフォーマンスに優れています。ビッグデータの活用において、BigQueryを利用できることは大きなメリットと言えるでしょう。BigQueryの魅力は、次章で詳しくご紹介します。

データをオンプレミスで保有している場合

自社のオンプレミス環境でデータを保有している場合、Google Cloudに変更することで多くのメリットを享受することができます。例えば、オンプレからGoogle Cloudに切り替えることでコスト削減が可能になります。

オンプレ運用はリソースサイズを柔軟に変更できないため、余計なコストが発生するリスクがあります。一方、Google Cloudは従量課金のため、利用した分の料金だけで済みますし、サーバーを保守・運用するための人件費も削減することができます。はじめのデータ移行時はコストが発生しますが、月々のランニングコストは抑えられるため、長期的には会社のコスト削減が期待できます。

また、セキュリティも大切なポイントです。オンプレ運用で堅牢なセキュリティを構築するためには、優秀なエンジニアの確保と多額のIT投資が必要になります。一方、Google Cloudであれば、扱いやすいサービスのため、エンジニアを雇用する必要はありませんし、サービス料金の中にGoogleのハイレベルなセキュリティが内包されているため、追加コストが発生することは一切ありません。

Googleのセキュリティに対する設備投資額は、3年間で294億ドル(約3兆3000億円)に達し、世界中にプライベートネットワークを張り巡らせ、独自開発のセキュリティチップでハードウエアを防御しています。セキュリティの観点から見ても、Google Cloudへ切り替えるメリットは大きいと言えるでしょう。

データを他社クラウドで保有している場合

Google Cloud以外の他社クラウドでデータを保有している場合、BigQuery omniを利用することでデータ分析が可能になります。BigQuery omniは、2020年7月にオンライン開催された「Google Cloud Next ’20」でローンチされたサービスであり、BigQueryエンジンを使って、複数のクラウド上に存在するデータを分析することができるサービスです。

BigQuery omniを活用することで、AWSなどの他社クラウド上にデータが存在していても、データセットをプラットフォーム間で移動することなく、BigQueryエンジンでデータ分析が可能になります。そのため、さらに高速で効率的なデータ分析を実現することができます。

BigQueryでビッグデータを管理・分析するメリット

データの処理速度が早い

BigQueryの特徴の一つが高速なデータ処理です。通常の分析サービスの場合、GB(ギガバイト)程度であれば問題なく分析できますが、TB(テラバイト)規模になるとデータがなかなか返ってこないことが多いです。BigQueryを使えば、さらにその上のPB(ペタバイト)規模のデータも高速で分析して、解を返すことができます。

なんと、約3GB(ギガバイト)のデータ処理に要した時間は『1.2秒』という驚異のスピードです(※)。このように、圧倒的なデータ処理速度を誇るため、自社のデータがどんなに膨大になったとしても、ストレスなく分析を回していくことができます。

※参考記事:【トップゲート主催】StudyJam Google Cloud Platform 無料ハンズオンラボの体験レポート

データベースの専門知識がなくても扱える

BigQueryのようなデータウェアハウスのデータベースは、必ずチューニング作業が必要になります。そして、チューニングをするためには、データベースの専門知識が不可欠なため、スペシャリストを自社に置く必要があります。

しかし、BigQueryの場合はデータベースの専門知識を必要としません。従来のデータベース概念とは異なり、今までデータベースでのクエリでは必須だったインデックスすら不要なため、サービスを運用するハードルが低く、扱いやすい点が大きなメリットと言えます。

コストパフォーマンスが高い

BigQueryは、コストパフォーマンスが圧倒的に優れています。利用料金の目安も1TB(テラバイト)500円程度とリーズナブルな設定になっています。また、データ量を分析前に把握することができるため、処理に要する目安料金が事前にわかる点は、安心してサービスを利用できるポイントと言えます。

プロから運用アドバイスを受けることができる

Google Cloudを販売パートナー経由で導入することで、パートナー企業から運用のアドバイスを受けることができます。Google Cloud(BigQuery)は高機能なサービスであるが故に、活用方法に迷ってしまうケースも多いです。そのようなときに、プロの目線から最適な活用方法を提案してくれる点は、とても大きなメリットになります。

ちなみに弊社トップゲートは「日本で最初のGCPトレーニングパートナー」であり、運用アドバイスとあわせて、ユーザー向けのトレーニングも実施しています。トレーニング参加者は累計4,100名以上にのぼり、過去のノウハウや経験から、Google Cloudを「これから使い始める方」または「もっと活用していきたい方」に対して、丁寧でわかりやすいトレーニングを提供しています。

まとめ

いかがだったでしょうか。データ管理の重要性やデータ管理において大切なポイントをご理解いただけましたか?企業がビッグデータを保管・活用していくためには、さまざまな観点から、利用するサービスを選ぶ必要があります。

複合的に考えれば、ビッグデータの保存先はGoogle Cloudがオススメです。コスト、可用性、セキュリティなど、あらゆる面において圧倒的なパフォーマンスを誇ります。さらにGoogle Cloudに搭載されているBigQueryを活用することで、費用を抑え、かつ、効率的に企業データを管理・分析することができます。

ビッグデータの活用を検討されている方は、ぜひGoogle CloudならびにBigQueryを選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。



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