AIエージェント元年!未来共創アイデアソン実施レポート

2025年6月19日、G-gen と Google Cloud Japan の合同企画として「AI エージェント元年!未来共創アイデアソン」を Google 渋谷オフィスにて開催いたしました。本イベントは、AI エージェント技術を活用した新しいビジネスプロセスの創出を目指すワークショップとして、オンサイト限定で実施されました。
多様な企業の参加者の皆様と共に探求した結果得られた知見を、このブログで詳しくご紹介いたします。
アイデアソン開催概要
- 日時: 2025年6月19日(木)10:00-17:00
- 会場: Google 渋谷オフィス
- 形式: オンサイト限定
参加企業様(順不同 / 敬称略)
- 株式会社UACJ
- 太陽誘電株式会社
- 古河電気工業株式会社
- 株式会社エクシオテック
他、4 社
1. Google Agentspace の概要
今回のアイデアソンの中核となる Google Agentspace は、Google Cloud が提供するフルマネージドの SaaS 型 AI エージェントプラットフォームです。
企業データの横断的活用を実現
従来、企業では 89 %の従業員が 6 つ以上の業務システムから情報検索を行っているという課題がありました。Agentspace は、Vertex AI Search の企業データ横断検索機能に加え、Google 製の Deep Research エージェントや企業ごとにカスタマイズされたエージェントを統合し、データ形式や格納場所を問わず情報を横断的に検索・活用することで、企業内に分散した「知」を繋げます。
2. アイデアソンの実施内容
アイデアソンの目的
1.参加者自身の業務における課題と AI エージェントによる解決の可能性を具体的に理解する
2.AI エージェントを活用した新しい業務プロセスのアイデアを創出し、その実現イメージを掴む
3.AI エージェント導入の第一歩を踏み出すための具体的なアクションを明確にする
プログラム構成
◆ 座学セッション:
AI エージェントの基礎知識から最新の Gemini 2.5 Pro / Flash のアップデート、Agent Development Kit( ADK )や Agent2Agent ( A2A ) プロトコルなどの最新技術動向まで、幅広く学んでいただきました。
◆ アイデアソン:
参加者自身の業務課題を起点とした 6 段階のワークショップを実施しました。
1.課題の洗い出しと共有(個人ワーク)
2.課題のグルーピングとテーマ選定
3.対象業務の深掘りと業務フローの可視化
4.AI エージェント化アイデア創出
5.AI エージェント導入後の業務フローと期待効果の具体化
6.発表準備
3. アイデアソンの雰囲気と成果
活発な議論とアイデア創出
Google 渋谷オフィスの開放的な空間で開催されたアイデアソンは、終始活発な議論に満ちていました。参加者は個人ワークで「この業務を AI が代わりにやってくれたら」という視点で課題を洗い出し、グループワークでは業務フローを詳細に可視化。ホワイトボードを駆使して、登場人物、タスク、データ、プロセスを具体的に整理しました。
実践的なアイデアが続々登場
各グループからは、製品見積作成の自動化、顧客対応プロセスの効率化、マーケティング分析の自動化など、すぐに実務で活用できる具体的なアイデアが提案されました。特に、単純な作業自動化にとどまらず、AI エージェントによる意思決定支援や複数システム間連携による総合的な業務改善を目指すアイデアが印象的でした。
参加者の声
- 「もっと AI について理解を深めたいと思った。グループメンバーにも学んだことを共有したい。学びが多かった。」(医療関連事業 / DX推進グループご担当者さま)
- 「素人の私でも理解できるような構成でとても参考になりました。」(非鉄金属総合メーカー / DI 部責任者さま)
- 「マルチエージェントが始まり出したところと思っており、今後時間が経てば様々なサービスに組み込まれていくのだろうと考えます。今後スムーズに乗れるよう、情報収集を進めていきたいと思います。」(総合エンタテインメント企業 / システムご担当者さま)
4. 今後の展望
AI エージェント実用化の加速
本アイデアソンを通じて、AI エージェント技術が概念レベルから実用レベルへと移行していることを実感しました。Google Agentspace のような統合プラットフォームの登場により、企業でのAIエージェント導入の敷居が大幅に下がっています。アイデアソンで出た「製品見積作成の自動化」や「顧客対応プロセスの効率化」といったアイデアも 、単なる夢物語ではなく、実現可能な具体的な目標として捉えることができます。
これまで一部の先進的な企業や技術部門の専売特許であった AI エージェントの活用が、あらゆる業種・職種の企業にとって身近な選択肢となりつつあります。この点が、「AI エージェント元年」と言われる所以であり、実用化が加速している現在の状況を示しています。
5. まとめ
「AI エージェント元年」と位置づけられる 2025 年において、本アイデアソンは参加者の皆様にとって AI エージェント技術の可能性を体感いただく貴重な機会となりました。参加者からは「Google Agentspace の申し込みを検討したい」といった前向きなフィードバックを多数いただき、AI エージェント導入に向けた具体的な第一歩を踏み出していただけました。
G-gen では、今後も Google Cloud との密接な連携のもと、最新の AI 技術を活用したビジネス課題解決の支援を継続してまいります。
AI エージェント技術の導入や活用にご関心をお持ちの企業様は、ぜひお気軽に G-gen までお問い合わせください。
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