目前に迫る!Google I/O 2018 の見どころを TOPGATE エンジニアに訊いてみた (前編)
- エンジニア
公開年月日:
2018.05.01
更新年月日:
2025.08.05

毎年弊社から数名のエンジニアが Google I/O に参加しています。 Google I/O 2018 となる今年は、弊社から2名のエンジニアの参加が決まりました。
今回は事前インタビューとして、弊社のエンジニアは Google I/O のどんなところに注目してるかなど、 Google I/O の見どころに迫りたいと思います。
前編となる今回は Android エンジニアである兼高 (@cch_robo) にインタビューします。
それでは、兼高さん、よろしくお願いします。
今回、気になっている、注目しているセッションは何ですか?
注目しているのは Google Keynote です。去年もそうですけど、 Keynote を通じて、新しい Google の取り組みとかが発表されましたね。今までモバイルファーストだったのが AI ファーストに変わったってことも発表されまして、そこから Google アシスタントや Google ホームのプロジェクトが活気づきましたよね。実際そこで「何が発表されるかわからない」、まだ私たちには「何が起こるのか分からない」といった点で、かなり期待しています。
他にも Machine Learning であったりと聞きたいことがいっぱいあるんですけど、時間帯の重なっているセッションが多いので、今回は Flutter に絞りたいと思います。
Flutter は、 iOS 、 Android を1つのコードで2つのアプリを作ることができる、 Google 一押しのモバイル開発プラットフォームです。
今現在、Google I/O 2018 サイトのスケジュールには、 Flutter のセッションは以下の6つがあります。
Flutter は、 iOS 、 Android を1つのコードで2つのアプリを作ることができる、 Google 一押しのモバイル開発プラットフォームです。
今現在、Google I/O 2018 サイトのスケジュールには、 Flutter のセッションは以下の6つがあります。
Flutter のセッション一覧
- [Session] Customize Material Components for your product
(2018/05/08 14:00-15:00 Stage 6) - [Session] Build great Material Design products across platforms
(2018/05/08 17:00-18:00 Stage 4) - [Session] Code beautiful UI with Flutter and Material Design
(2018/05/09 8:30-9:30 Stage 7) - [Session] Total mobile development made fun with Flutter and Firebase
(2018/05/09 14:30-15:30 Stage 6) - [Session] Build reactive mobile apps with Flutter
(2018/05/10 10:30-11:30 Stage 3) - [Session] Add Firebase to your cross-platform React Native or Flutter app
(2018/05/10 15:30-16:30 Stage 6)
オフィスアワーもあるので、質問する機会もあるんですね。あとは Flutter の Developers のミーティングとかもあるようなので、こちらに参加してどんな方が開発されているのか等も、聞いていみたいと思っています。
Flutter Developers のミーティング
- [Meetup] Flutter developers
(2018/05/10 12:10-12:40 Community Lounge)
兼高さんは Android エンジニアですが、 Android で気になっているセッションはありますか?
もちろん Android エンジニアですので、 Android のセッションに参加します(笑)
ただし、 Android は新規というよりも拡張されているものが多く、セッションのほとんどは去年と同じかなという印象があります。今の段階ではこれだという目新しいセッションはわかりません。
私としては、ランタイムの実行とか、ビルド環境とかAndroidのコアなど、以下のセッションに参加する予定です。
セッションの混み具合や移動の都合などもあるので、完全に参加可能かは未定です。
ただし、 Android は新規というよりも拡張されているものが多く、セッションのほとんどは去年と同じかなという印象があります。今の段階ではこれだという目新しいセッションはわかりません。
私としては、ランタイムの実行とか、ビルド環境とかAndroidのコアなど、以下のセッションに参加する予定です。
セッションの混み具合や移動の都合などもあるので、完全に参加可能かは未定です。
注目している Android のセッション
- [Session] What's new in Android Runtime
(2018/05/08 16:00-17:00 Stage 2) - [Session] Fragments in the Architecture Components world
(2018/05/09 8:30-9:30 Stage 8) - [Session] How to Kotlin - from the Lead Kotlin Language Designer
(2018/05/10 9:30-10:30 Amphitheatre)
また、日本ではあまり縁がないかもしれないですけれど、 Android Go というメモリなどが限られていますが最新の OS が使える、要するに新興国の人たち向けの Android 端末があります。これを対象にアプリを作るためにどのような移行方法を考えておきべきかという、セッションもありますので、グローバルな開発者視点ではこちらも見ていきたいです。
ローエンドの端末が増えて、Androidユーザーが世界中に増えたらいいですね。
今回はどのような経緯で Google I/O に参加することになったのでしょうか?
今回はコミュニティパートナーとして参加させていただいてます。
どのようなコミュニティに参加されてるのですか?
実は今着てるTシャツは、昨年の GDG Dev Fest の T シャツです。これは私が去年スタッフ参加した際に貰ったものです。私は GDG (Google Developers Groups) Kyoto のスタッフであり、かつ Women Techmakers という 「 Google の女性のエンジニアを支援しようというグローバルプロジェクト」のメンバーでもあります。今回は Women Techmakers のコミュニティパートナーとしての参加です。
Women Techmakers から「これは必ず受けてきてね」などの依頼はありましたか?
依頼や強制などはありません。あまり目立っていないかもしれませんが、 Google では女性エンジニアやコミュニティとの結び付きを強化しようと取り組んでいます。その取り組みのひとつとして、セッションの合間合間にコミュニティラウンジというところで、 GDG や各地の IT エンジニアとコミュニティとの交流の場「Meetup」が開かれています。
なので、みなさんよろしければ覗いてみてください。
なので、みなさんよろしければ覗いてみてください。
5月8日、9日、10日 Women Techmakers ミートアップ
- [Meetup] Women Techmakers
(2018/05/08 14:50-15:20 Community Lounge) - [Meetup] Women Techmakers
(2018/05/09 10:50-11:20 Community Lounge) - [Meetup] Women Techmakers
(2018/05/10 12:50-13:20 Community Lounge)
昨年の Google I/O 2017 での WTM 活動のレポートについては、下記のスライドを参照ください。
5月10日 GDG ミートアップ
- [Meetup] GDG program
(2018/05/10 9:30-10:00 Community Lounge)
5月9日 日本を含む地域のミートアップ
- [Meetup] Community Groups - Northeast Asia and Oceania
(2018/05/09 16:10-16:40 Community Lounge)
興味関心のある方は立ち寄っていただけるとありがたいです。
それは楽しみですね。ちなみに Women Techmakers は世界でどのくらい参加者がいるのでしょうか?
実は4月7日に東京でも Women Techmakers のイベント「IWD - Women Techmakers Tokyo 2018」が開かれてるんですよね。この時に70人くらいが参加されていました。なので世界だと結構な人数がいるのではないでしょうか?
私がスタッフをしている GDG Kyoto はこじんまりとしてますけど、4月15日にイベント「Women Techmakers in Kansai - IWD18」を10人程度の参加で開かさせていただきました。
私がスタッフをしている GDG Kyoto はこじんまりとしてますけど、4月15日にイベント「Women Techmakers in Kansai - IWD18」を10人程度の参加で開かさせていただきました。
東京でも70人ですか、エンジニアとして活躍する女性はまだまだ少ないんですね。
そうですね、まだまだ女性は少ないです。GDG 東京のイベントで実際にお聞きしたのですが、「結婚して子供ができると勉強会に参加しにくくなる」と話されていた方もおられますので、この辺りはもっと取り組まなければならないのでは、と思いました。
実際に何か取り組みが行われているのでしょうか?
Women Techmakers では自己啓発がメインになっていて、政治的圧力だとか社会的な力は持っていません。ただ、 Google では Scholarship (奨学金)と言って、学資支援をして IT の勉強をしやすくする、恵まれない環境の方に精神的資金的な援助をする、などの援助があります。もちろん誰でも受けれるという訳ではなくて、ある程度の成績を納めないと受けられませんが。 Grow with Google Developer Scholarship[*1] では、米国在住者であれば女性だけでなく男性も対象に含まれています。
貧富の差に関係なく取り組める環境、そして女性が働きやすい環境、この2つが整うと、世の中もっと良くなりますね!きっと!
それでは最後の質問です。兼高さんは今回2度目の Google I/O への参加ですが、初めて参加する人に何かアドバイスはありますか?
昨年、参加した際に私が言われたことですが「夜は絶対に一人で歩くな」と言われています。夜間でも一人で歩ける日本とは全然違いますね。
ちなみに Google I/O ではシャトルバスも出しているので、駅や各拠点ホテルへはバスで移動できます。駅からは一人で歩くことになるので要注意ですが。
シャトルバスでの移動については Google I/O のサイトにも記載されているので、ぜひご確認ください。
ちなみに Google I/O ではシャトルバスも出しているので、駅や各拠点ホテルへはバスで移動できます。駅からは一人で歩くことになるので要注意ですが。
シャトルバスでの移動については Google I/O のサイトにも記載されているので、ぜひご確認ください。
当日の行動ついては、慣れている人と一緒に行動した方がいいと思います。勝手が分かっている人といた方が心強いですから。私は GDG コミュニティのメンバーと共に行動する予定です。また日差しが強いので、日焼け止めは持ってこないと危ないです。首元とか日焼け止めを塗り忘れると真っ赤になります。 Google でも日焼け止めを用意していますけど、それが日本人の肌に合うかは分からないですからね。
たくさんのアドバイスありがとうございます!
最後に1つ宣伝させてください!!
I/Oに参加される女性の方限定ですが、 Google I/O 2018 の前日の5月7日に、 Women Techmakers Dinner という催しが開かれます。こちらは夕方から参加することができます(Google I/O に参加される女性の方にはメールで通知が行っているかと思います)ので、もし気づいてない方がおられましたら、ぜひ参加していただければと思います!
I/Oに参加される女性の方限定ですが、 Google I/O 2018 の前日の5月7日に、 Women Techmakers Dinner という催しが開かれます。こちらは夕方から参加することができます(Google I/O に参加される女性の方にはメールで通知が行っているかと思います)ので、もし気づいてない方がおられましたら、ぜひ参加していただければと思います!
どうもありがとうございました。
全力で Google I/O 2018 を楽しんできてください!!
全力で Google I/O 2018 を楽しんできてください!!
<section>
<h2>脚注</h2>
<div id="#scholarship01">
[*1]Google が実施している奨学金制度<br />
<a href="https://developers.googleblog.com/2018/04/congratulations-to-grow-with-google-developer-scholars.html">Congratulations to our US Grow with Google Developer Scholars!</a>
<ul>
<li>Google は、Udacity(*1) と提携して、Grow with Google Developer Scholarship(*2) という、18歳以上の米国在住の有望な開発者にデジタルスキルの習得と就職を支援する奨学金制度を実施しています。<br />
また、世界の女性への支援として Women Techmakers Udacity Scholarship という奨学金制度も実施されています。(*3)</li>
<li>(*1) Udacity は、オンライン教育事業者です。
Web / Android 開発者を目指す人のための初期チャレンジコースや、 Google と提携して履修者を Web / Android 開発者として資格認定する Nanodegree program(Google と提携している Udacity 独自の学位制度)を持っています。</li>
<li>(*2) Grow with Google Developer Scholarship とは、 Udacity の初期チャレンジコースを履修したトップパフォーマー(**)に、 Nanodegree program を受講するための奨学金を認定する制度です。
<ul>
<li>(**) 開発者奨学金申請を行ない、平均100時間上のコースを終了し、コーディングプロジェクトのポートフォリオの提出と地元の開発者コミュニティと交流して認められた、5000人のトップパフォーマー</li>
<li><a href="https://www.udacity.com/grow-with-google">Grow with Google Developer Scholarship</a></li>
<li><a href="https://www.udacity.com/">Udacity</a></li>
<li><a href="https://www.udacity.com/nanodegree">Nanodegree</a></li>
</ul></li>
<li>(*3) Women Techmakers Udacity Scholarship
<a href="https://developers-jp.googleblog.com/2017/06/announcing-women-techmakers-udacity.html">Women Techmakers と Udacity による 女性向け奨学金制度「Women Techmakers Udacity Scholarship 」</a>
<ul>
<li><a href="https://www.udacity.com/scholarships/women-techmakers">Women Techmakers Udacity Scholarship</a></li>
<li><a href="https://www.womentechmakers.com/udacity">Women Techmakers Udacity Scholarship</a></li>
</ul>
</li>
</ul>
</div>
G-genは、Google Cloud のプレミアパートナーとして Google Cloud / Google Workspace の請求代行、システム構築から運用、生成 AI の導入に至るまで、企業のより良いクラウド活用に向けて伴走支援いたします。
Contactお問い合わせ

Google Cloud / Google Workspace導入に関するお問い合わせ
03-6387-9250
10:00〜19:00(土日祝は除く)