Google で IT 環境の省力化と効率化を実現

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「Google Chromebook、Google Workspace、Google Cloud を利用することでITの省力化、効率化をすることができました。本業に集中したい中小企業こそ、クラウドを活用すべきだと思います」
ポーラーベアーフーズ株式会社 常務取締役 成澤信良氏

親会社の変更に伴い、社内システムを新たに構築することになったポーラーベアーフーズ株式会社。システムのプラットフォームとして Google Cloud を選定し、Google Cloud とGoogle Workspace、Chromebook を導入するに至った経緯と導入後の様子について、ポーラーベアーフーズ株式会社の成澤信良氏に伺いました。

親会社変更を機に IT 環境をゼロから再構築

2015年、米トライデントシーフードコーポレーションの日本法人であるトライデント・シーフード・アジア・インク社と新潟冷蔵株式会社の合弁会社として設立されたポーラーベアーフーズ株式会社（旧社名: トライデント新潟フーズ株式会社）。設立当初から株式の66％を持つトライデント・シーフード・アジア・インク社の IT インフラを利用して事業を行っていましたが、2023年12月に同社は大きな転換期を迎えることになります。

親会社であったトライデント・シーフード・アジア・インク社による株式売却に伴い、新潟冷蔵株式会社の100%子会社となり、これまで利用していた社内のシステム、および社員の PC 端末やメールアドレスまでもが使えなくなるという事態に直面したのです。突然のシステム構築を余儀なくされたことについて、移行プロジェクトを担当した常務取締役の成澤信良氏は「まさにゼロからのスタート」だったと振り返ります。

「IT を省力化したい」という要望に応えた G-gen

IT 環境の構築にあたって成澤氏が考えたのは、「IT の担当を置きたくない」、「自社にサーバーを持ちたくない」という、極力 IT を省力化したいというものでした。そこで北海道の大学の後輩にあたる黒須義一氏に相談し、G-gen に行き着きました。

G-gen からの Google 製品を活用した提案は、まさに成澤氏が求めるものでした。個人端末においても当初は使い慣れた Windows を運用しつつ、クラウドを使用するという選択肢もありましたが「PC のキッティング作業も必要ない」という G-gen の提案が Google 採用をさらに後押ししました。

「社内にも私自身にも、クラウドサービスについて広い知識がなかったため、G-gen にすべてお任せしました」と成澤氏は説明します。こうして、G-gen は Google Cloud でのシステム構築もさることながら、社員への Google Workspace のレクチャーなど、ポーラーベアーフーズの IT の刷新、クラウド化を支援することになりました。

ポーラーベアーフーズ株式会社 常務取締役 成澤信良氏

システム構築はスムーズ。移行に伴うトラブルもなし

成澤氏がまず手がけたのは、社員の IT 周りです。これまで Excel で行っていた数字管理は Google Workspace のスプレッドシートへ移行。業務端末も WindowsPC から Chromebook に切り替えました。

工場の従業員にスプレッドシートの使い方をレクチャーしたのは、製造部購買課主任の土田朱莉氏です。プロジェクト開始当初は VBA を勉強していたという土田氏でしたが、あらためて Google Apps Script（GAS）を学び、Excel で使っていたマクロの移行や、業務に活用するアプリの開発にも積極的に取り組んできました。

例えば、従来は紙で申請していた備品購入申請を電子化するアプリもそのひとつ。現場の社員も実際に利用して、業務の省力化を実現しています。GAS の可能性を実感した土田氏は「できることの幅が広がりました。GAS は、Excel のマクロよりもシンプルで、やりたいことを実現しやすいと感じています」と、その魅力を語ります。

成澤氏も業務端末について、「Chromebook は立ち上がりが早く、ストレスを感じない。とにかくシンプルなところが良い」と、新システムの導入効果に満足している様子です。

「中小企業は、IT に割く時間やコストを最小限に抑え、本業に集中することが重要です。その点、Google のサービスは、シンプルで使いやすく、費用対効果も非常に高いと感じています」と、成澤氏は移行後のシステムについて高く評価しています。

データ活用でさらなる業務の効率化を目指す

基幹システムに関しては、「Google Cloud にオンプレミスの ERP ソフトをインストールし、クラウドとオンプレミスのハイブリッドの環境下で販売と会計のシステムを構築していきます」と話す成澤氏。すでにインストールと動作確認は完了しており、あとは稼働するだけという状態です。

構成図

PC 端末、グループウェア、基幹システム、すべての IT 環境を Google で構築した同社ですが、今後の IT 活用についても余念がありません。成澤氏は、「今後は BigQuery を活用して、Looker Studio ですべての分析ができる環境を作っていきたい」と Google のデータ活用についても積極的です。

「私たちは製造業なので、専門外のことは深く理解しておりません。さまざまな知見を持っている G-gen に教えてもらいながら、最適な IT 化を進めていきたいですね」と成澤氏は G-gen へのさらなる期待も寄せています。

Google で IT 環境をゼロから構築し、さらなる業務効率化を目指すポーラーベアーフーズ株式会社。G-gen とのパートナーシップによって、その挑戦は力強く前進しています。

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