株式会社Conoris Technologys 様 ISMS 認証取得に向けた Google Workspace のプラン移行と MDM の実装

株式会社Conoris Technologys 様 ISMS 認証取得に向けた Google Workspace のプラン移行と MDM の実装

「ISMSのセキュリティ要件を満たすため Google Workspace のプランをアップグレードしました。また、会社名の変更によりドメイン変更もありましたが、G-gen のおかげで作業期間を2か月も短縮することができました」
株式会社Conoris Technologies 代表取締役 井上 幸 氏

クラウドサービスや委託先企業のセキュリティチェックシートの運用支援サービス「Conoris(コノリス)」を提供する Conoris Technologies 。会社名の変更と ISMS 認証取得をきっかけに、Google Workspace のプランをアップグレードし、MDM を実装した流れと効果について、代表取締役の井上幸氏と、プロジェクトを担当した野田 穂高 氏にお話を伺いました。

株式会社Conoris Technologys 様

株式会社Conoris Technologys 様

株式会社Conoris Technologiesは、「業務が効率化・なくなる気持ち良さを世の中へ」をビジョンに掲げるスタートアップ企業です。「Conoris」「Conoris Answer」「Conoris BP」という3つのサービスを通して、クラウドサービスや外部企業への業務委託をを多く利用する企業や、クラウドサービスを提供する企業向けに、セキュリティリスクの確認・運用強化の支援に取り組んでいます。

  • この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています。

ISMS 認証の取得に向けて Google Workspace をアップグレード

株式会社Conoris Technologies は「ベンダーリスクマネジメント」が専門のスタートアップ企業。クラウドサービスや外部企業への業務委託を多く利用する大企業などを対象に、セキュリティチェック・委託先調査の工数削減やリスク管理を行うサービス「Conoris(コノリス)」シリーズを提供しています。

他にもクラウドサービス提供事業者向けの無料ツール「Conoris Answer」といった回答する事業者向けの業務効率化に貢献している同社ですが、顧客からの要望によりセキュリティ認証を取得する必要性がありました。

求められるセキュリティ要件をクリアするため、同社は G-gen のサポートを受けて Google Workspace のプランをアップグレードするとともに、Google MDM も実装しました。結果として、わずか2か月という短い準備期間で ISMS 認証の取得に成功しました。

ドメイン統合とセキュリティ認証の取得という2つのニーズ

Conoris Technologies はもともと「ミツカル」という会社名でした。サービス(Conoris)の開始とともに現在の社名に変更しましたが、これにより新ドメインが発生し、その統合が課題となっていたといいます。

加えて、ベンダーリスクマネジメントを提供する企業として顧客から「セキュリティ認証を取得してほしい」という要望があり、セキュリティ監査を受ける必要がありました。

株式会社Conoris Technologies 野田 穂高 氏.png

これら2つのニーズを満たすために同社が選んだのが、Google Workspace です。プロジェクトを担当した野田穂高氏はこのように振り返ります。

「当社では創業当初(ミツカル時代)から Google Workspace を利用していました。またISMS認証の取得にはモバイル端末のリモートワイプや危険なサイトのブロック機能が必要でしたが、それらの要件だけなら Google Workspace のアップグレードで対応ができます。新たに別のツールを導入して運用コストを上げるよりも、すでに運用している Google Workspace のアップグレードによる対応が得策だと判断しました」

Google ユーザー会の評判と実績を評価してG-genを選択

株式会社Conoris Technologies 代表取締役 井上 幸 氏.png

代表取締役の井上 幸 氏は、Google Workspace のドメイン移行について「簡単ではなかった」と語ります。「社名変更で新しいドメインを取得した際に新旧ドメインの切り替えを検討しましたが、Google 側でドメイン移行に制約を設けていたため、そのまま1年間保留になっていました」

ISMS の取得という新たなニーズを受けてドメイン切り替えを決断した井上氏は、同様の経験を持つ野田氏にプロジェクトを任せます。しかし野田氏によると、今回のプロジェクトには別の問題もありました。

「まず今回のプロジェクトスケジュールでは時間があまりないこと、社内の人的リソースが足りないこと、そして Google Workspace のアップデートスピードが速すぎることが課題でした。特にアップデートについては、私が前回対応した4年前と比べてUIや細かい仕様が変わっていたため、技術的なサポートが必要でした」(野田氏)

ドキュメントベースの公式サポートでは、細かいノウハウの提供や、事例を踏まえたサポートが難しいと判断した野田氏。そこで注目したのが G-gen です。「Google のユーザー会( Japan Google Cloud Usergroup for Enterprise )で評判が良かったことと、Google のプレミアムパートナーとして実績があったことが決め手となり支援の依頼をしました」と振り返ります。

ドメイン変更不可の課題を G-gen が見つけたワークアラウンドで解決

Google Workspace は原則としてドメイン移行をサポートしています。しかし Google の公式ドキュメントによると「最初に Google Workspace で購入したドメイン」の切り替えは制約されていました。

実際に切り替えが可能かどうかは検証が必要でしたが「当社として検証用ドメインを取得し検証をするのは難しかった」と野田氏は語ります。そこで G-gen に支援を依頼し、ワークアラウンドを発見することができました。

G-gen-Conoris (1).png

「最終的に、別のドメインレジストラにドメインを移管することで Google Workspace のドメインを切り替えることができました。当社だけではこのワークアラウンドを見つけることはできなかったため、G-gen には感謝しています」

2か月間で ISMS の要件を達成。ドメイン統合により生産性も向上

G-gen の技術サポートを受けて、プロジェクトは予想以上にスムーズに進みました。当初は ISMS 認証の要件達成まで4か月を見込んでいましたが、実際にはその半分の2か月間で ISMS の認証を取得できたといいます。

一方、ドメインの統合は業務にも良い影響を与えています。「いままでは2つのドメイン(ミツカルとConoris)を使い分けていましたが、統合したおかげでその必要がなくなり、生産性が上がりました。セキュリティ上の課題も解消されています」(野田氏)

サービス範囲の拡大と継続的なセキュリティ向上を目指す

ISMS 認証を取得し、セキュリティ関連企業として一定の評価を獲得した Conoris Technologies 。今後の事業展開については、規模の小さい会社も含めサービス範囲を拡大していく予定です。

一方、インフラ環境については「今回のプロジェクトでやれることは大体やった」と語る井上氏。今後については「永遠の課題」と前置きしたうえで、引き続きセキュリティレベルの高い会社であり続けたいと話してくれました。

この課題を解決したサービス

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