風月フーズ株式会社 様 組織改革を可能にしたGoogle Workspace活用事例

風月フーズ株式会社 様 組織改革を可能にしたGoogle Workspace活用事例

Google Workspace導入のきっかけは、組織改革が始まりでした。2020年3月に代表取締役に就任した福山剛一郎社長は、ご自身の入社時から感じていた課題に、本格的に向き合い始めます。その課題とは、スキルの属人化、組織内のコミュニケーション不足、振り返り改善されないPDCA、世代間のITギャップなど、老舗企業にありがちの停滞感です。
そこで組織開発コンサルティング、株式会社ライクブルー池田治彦氏と共に、会社運営の課題を認識し組織改革に乗り出しました。ライクブルーはITにも強かったため、IT投資の方向性について2020年6月からプロジェクトを始動して本格的な議論を始めました。

風月フーズ株式会社様

風月フーズ株式会社様

風月フーズ株式会社は、福岡市天神で喫茶店として1949年に創業。現在も「心をこめた一杯のコーヒー」の精神を受け継ぎ、「空港・商業施設でのレストラン事業」「洋菓子及びパンの製造販売」「高速道路サービスエリア運営」など、九州・沖縄にて展開。店舗数28店、従業員数520名の企業です。

  • この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています。

『風月チームづくり』のために

「社内の基幹システムはすでに前時代的で、店舗情報収集が弱く属人化しており、費用と時間を取られるいわゆるオフコンでした。さらに、社内サーバの老朽化による業務停止リスクも抱えていました。社内サーバを残すか、あるいは思い切ってフルクラウド化へと舵を切るか、社長も交えて議論を重ねました」。と、入社30年のベテランシステム管理者、風月フーズ管理部の田中茂任課長は当時を振り返ります。

「まず社内にある活用されていないデータを収集し、システム基幹図を作成、全体像を把握しました。すると各所で情報が断片化され、繋がりのない情報網が炙り出されました。さらに人事データを読み解くと、これまで明確に気づいていなかったことが課題として認識でき、福山社長と連携して、心をこめる仲間"風月チームをつくる"を基本方針として据えたんです」。(ライクブルー池田氏)

あくまでも組織改革がゴールであり、そのためにどのようにデータ活用をしていくか、どのようにコミュニケーションを取るかがポイントになったそうです。

導入コストと親和性がGoogle製品のメリット

代表取締役社長 福山剛一郎氏

風月フーズ株式会社 代表取締役社長
福山剛一郎氏

「すでにチャットツールやグループウェアを導入していましたが、部分最適化にとどまっていました。2021年6月頃からハードの更新、基本Officeを検討していく中で、Google Workspace、Microsft365などのクラウドサービスを比較検討した結果、Google Workspaceのコストパフォーマンスが高く、社員がデータに自由にアクセスでき、自律的に物事を考えて進められる"風月チームづくり"実現という目標に対して最適だと判断し、Google Workspace導入と社内サーバ廃止を決めました」。(福山社長)

「プロジェクト始動から約1年半、基幹システムの機能も各種のクラウドサービスに分散化していき、業務が滞りなく進み始め、基幹システムが入っている社内サーバが、自らの役目を終えたことを悟ったかのように動作を停止しました。最後はありがとうと管理部全員で手を合わせました(笑)」。(田中課長)

当初より現場のスタッフに自律的にデータを活用して欲しいというのが福山社長の想いだったそうです。
しかし、事業継承とコロナ禍が同じタイミングで始まり、まさに会社の存続をかけたプロジェクトになったのです。
"生き残るための業務の圧縮化"(守りのデジタル化)と、それによって生み出されたリソースを"価値を生み出す仕事"(攻めのデジタル化)に投入すること。それもGoogle Workspace導入の理由だったのです。

意外と大きかった"見えないコスト"

「Google Workspaceを導入してまだ間がないですが、すでにエクセルからスプレッドシートへ移行し、"最新データがどれかわからない"状態は脱却しました。最新パソコンを全拠点に導入して万全の環境は整ったという状態です」。(管理部:金山淳也係長)

「売上情報がクラウド上にあるので、スマホさえあればリアルタイムで見ることができることには感動しました。これは経営者にとって理想的な状況です」。(福山社長)

また、ライクブルー社、G-gen社からの提案で Google Workspace Frontline ライセンスを活用しコストを抑えながら、現場スタッフへ最新状態の情報共有ができるようになり、本社側からも現場の状態が把握しやすくなりました。
Google Workspaceで圧縮された余剰時間は、全社で1日300分、月間150時間(9000分)、年間で換算するとおよそ1800時間。年間に使用するFAX用紙はおよそ5,400枚と試算されます。クラウド化によってもたらされる各種ハードウェアの削減も意外と大きく、拠点の多い風月フーズの場合、クラウド勤怠管理にすることで、買い替えに数百万円掛かっていたタイムカードの機器、タイムカードも不要になりました。その活動の中、社内発注などのシステムを導入し、伝票やFAXの使用量を削減することができました。

これからの"人のすべき仕事"

風月フーズ株式会社 管理部 課長 田中茂任氏

風月フーズ株式会社 管理部課長
田中茂任氏

「私たちは高速道路のサービスエリアの運営も行っておりますが、広川サービスエリアの場合、常時1,200アイテムの商品を揃え、棚卸しだけでも結構な人的負担があります。AppSheetの棚卸アプリの入ったスマートフォンで、バーコードを読み取り入力するだけで、各拠点からデータをインポートできます。またPOSデータを Google Cloud の BigQuery に投入し、天気・交通状況・イベント情報を加味して、売上予測の参考にもできます。これからは、確かなデータを前にして、ゆっくり判断することこそ、人がすべき仕事だと思います」。(田中課長)

「Google Cloud は革新的な業務効率化をもたらし、SDGsの実現が中小企業でも可能だと証明できます。そしてやっぱり、Googleの思想と風月フーズとの相性が良かったのだと思います。まず福山社長のスタンスが素晴らしい。企業のシステムやIT問題に関しては、担当者だけのアンタッチャブルな領域になりがちですけど、福山社長は一緒に取り組むタイプ(笑)。AppSheetの社内勉強会にも参加されています」。(ライクブルー池田氏)

風月戦隊6レンジャー

ノーコードで開発できるAppSheetで、オリジナルのアプリ開発にも積極的な風月フーズ。有志で結成された『6(ロク)レンジャー』なるアプリ開発チームがあるといいます。

「平均年齢は50歳くらいでしょうか(笑)。データとデータの間の落とし穴を、自分たちで開発したアプリでその隙間を埋める目的で結成されました。女性隊員含め5人で始めて、社長も加わり6レンジャーです。月2回勉強会を行っています」。(金山係長)

株式会社ライクブルー 代表取締役 池田治彦氏

株式会社ライクブルー 代表取締役
池田治彦氏

「G-genさんとライクブルーでパートナーシップを結んで、風月フーズのDX推進を進めている訳ですが、福山社長はIT分野への理解ある経営者なので今後の展開が非常に楽しみです。はじめにお話しした通り、組織改革の一環としてGoogle Workspace/ Google Cloud を有効活用しています。そしてコミュニケーションツールとしても期待感があります。AIの活用等、つい一年前には想像もつかなかったようなこともそう遠くない将来実現できそうです。風月フーズの取り組みを広く知ってほしいし、採用活動にもとても有効だと思います」。(ライクブルー池田氏)

経営者の若返りと共に始まった組織改革の中で、風月フーズはGoogle Workspaceを上手に取り入れている良例なのではないでしょうか。情報が属人的になりがちなオフコン、社内サーバーやレガシーシステムは、老舗企業にありがちな状況です。DX化を阻むこの状況を打破できたのは、Google Workspace導入がゴールではなく、あくまで組織改革とチームづくりという高い目標を掲げ、デジタル活用の重要性を社員に説い続けた経営者のスタンスにあると感じました。特にアプリ開発チームのお話を、皆さんが楽しそうに語る姿がとても印象的でした。まだまだ課題は山積みとのことですが、楽しみながら取り組む風月チームの今後が益々楽しみです。

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